大垣山岳協会

松尾山 2022.02.18

松尾山

月報「わっぱ」 2022年3月(No.484)

【 週日山行 】 松尾山 ( 293.0m Ⅲ △ ) 堀 義博

  • 日程:2022年2月18日(金)(晴れ)
  • 参加者:L.堀 義、岩田嘉、桐山美、竹森せ
  • 行程:岐建荒尾駐車場8:20=登山口8:50~9:00-遊歩道入口9:40-松尾山10:25~11:20-登山口12:05~12:15=岐建荒尾駐車場12:45(解散) 
  • 地理院地図 2.5万図:関ヶ原(岐阜12-2)

 今年は雪が多い。2月初めに大雪があり、関ケ原で観測史上最高の91cm積もったという。私の家の前の田圃でも40cmあった。その時点で早々と弥高山はあきらめた。

 代わりに関ヶ原合戦の時小早川秀秋が陣を敷いた松尾山を考え現地を見に行ったところ、戦国ロードから登山道への入り口が車1台停まれる広さで除雪してあった。それで松尾山に決定。日にちは遅い方が雪が解けるだろうと考え18日とした。

 16日に下見に行き、頂上まで登ってみた。最初の下見の時トレースは全然なかったが、16日にはしっかりしたトレースがあり、ツボ足で歩き1時間程で頂上に着いた。これでは物足りないと思い、岩倉山へも登るつもりで参加者にワカン持参をお願いした。

 ところがその後に思わぬ降雪があり、18日朝は岐建荒尾駐車場前の国道交差点は大渋滞。垂井からみえる岩田さんが遅れたけれど、8:20にはスタートできた。

 西行きの国道は意外にスムーズに走れ、30分で駐車位置に到着。ところが駐車場所が新雪と除雪した雪の為塞がっている。他に停める場所は無いので強引に乗り入れた。

 新たな積雪は20cm程度。ワカンを付けるほどではないのでツボ足で歩きはじめる。天気はよく風はないが、木に積もった雪が爆弾のように落ちてくる。首筋に入ると飛び上がるほど冷たい。フードを被り歩く。

 40分ほどで林道から遊歩道へ入る地点に到着。当然だが下見の時より5割ほど余計に時間がかかっている。このルートは東海自然歩道になっており、遊歩道はよく整備されているが階段が多い。階段の段差の所を踏み抜くと膝まで潜ってしまう。そのような落とし穴に注意しながら進んで行った。

 頂上の手前30mほどは急勾配で階段の段差が高くなっている。積雪も多く下見の時もそれなりに苦労したが、今日はその上に新雪が30cm以上積もっている。腰まで雪に埋もれながら一歩ずつステップを作り登って行った。けれど、頂上の看板は見えているので先が知れている。もがき苦しむというイメージではなく、どちらかいうと雪と戯れるという感じでラッセルを楽しんでいた。

雪と戯れる爺さん婆さん

 ようやく頂上に着いたが、岩倉山にこのようなトレースがついている可能性はまず無い。そちらに向かう気力は既に無くなっていた。

 頂上広場にあるテーブルとベンチに積もった雪を除け、シートを敷いて座り込み、かなり早いが昼食タイムとした。下界の関ヶ原一帯は一面の銀世界。ここから戦況を眺めながらどちらに付くか決断に苦しむ小早川秀秋を思いながら、下界を眺めていた。

 下りは木から落ちる雪も少なくなり、順調に下山。昼過ぎには登山口に着いた。時間があるので戦国ロードの先を走ってみる。岩倉山の麓にあった旧陸軍の玉の弾薬庫跡などを見学してから早々と帰途についた。

<ルート図>

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