【 一般山行 】 宮指路岳 ( 946m Ⅱ△ ) 丹生 統司
宮指路岳と書いて「くしろだけ」と読む、標高946mから名付けられたようだ。登山中に得た情報の道聴塗説で恐縮だが一風変わった名付けの由来から人気の山のようである。
- 日程:2021年11月14日(日) 晴れ
- 参加者:L.柴田悦、SL.丹生統、阿部育、奥田恭、加藤美、金光鏡、桐山美、清水友、林 旬、藤井利、藤井真、村田美、宮川祐、宮澤健、山本知
- 行程:小岐須渓谷キャンプ場8:05-ヤケギ谷コース登山口8:35-東海展望10:25-宮指路岳10:50~11:40-ヤケギ谷コース登山口13:10-屏風岩13:45-駐車地14:00
- 地理院地図 2.5万図:伊船
当初は小社峠への周回予定であったが駐車地が遠くなったことでヤケギ谷コースの往復となった。15名の大所帯で有りメンバーの力量を考えれば仕方あるまい。登山口まで20分ほど林道歩きが続いた。
林道歩きを終えて登山道となったがヤケギ谷は照葉樹の林が太陽を遮っていた。コースの道はよく管理されており道標に案内されて斜面のトラバースが始まった。
直ぐに立派な滝が現れたが滝名などの看板は無かったようだ。滝上へのトラバース道はしっかりしていたが斜面は照葉樹の落ち葉で埋まっており枯れ枝や小石を隠して油断できない。結構な高さで転倒やスリップは命取りだ、下山時は特に注意が必要と思った。
トラバースを終えて広い安全地帯に出てほっと一息。しかし杉の植林帯は夏にはヒルの巣窟で有ることは明白で近寄れないコースと思った。
道はヤケギ本谷から離れて支谷と支尾根を幾つか越えて長いトラバースが続いた。照葉樹の林の中に時折黄葉した木々を見つけてシャッターを押した。
標高を稼ぐとコナラも出て来て太陽の光が林床迄届き明るくなって山の雰囲気が良くなって来た。
長い巻道を終えるとヤケギ本谷を渡渉してルートは尾根道となる。尾根に上がる前に休憩した。谷は傾斜が落ちて浅くなり広々としていた。樹木が照葉樹から落葉樹となり遠くまで見通せて落葉で埋まった山肌と樹々の景色に見とれた。
風化した花崗岩の斜面はザラザラで時にえぐられ凹んでおり滑りやすかった。
尾根へ上がりきって進むと東海展望と言われる花崗岩の見晴らし台が有って、皆さま我先に高みに登った。
東海展望の上の高みが宮指路岳と思い込んでいたが山頂はもう一つ先であった。意気消沈したが展望は良くて北に鎌ヶ岳、御在所岳、雨乞岳が臨まれた。
折角稼いだ高度であったが一旦40m下降し、コルから70mの上り返しが待っていた。
此のところの晴天続きにイワカガミが春と勘違いして咲いていた。
山頂到着、点名・井戸谷(Ⅲ等△)標石の天端は御覧のように四面全て欠かされて等級も読み取れないほど哀れな状態であった。
全員で登頂写真、あまり広くない山頂は15名が食事を広げるには狭くて馬の背と呼ばれる所へ移動した。風を避けてめいめいお好みの場所を確保し日溜りの中で50分の休憩時間を過ごした。
下山中に岐阜登高会OBのS氏一行と偶然出会った。S氏は私が尊敬し目標とする方で80才を過ぎても尚一線で活躍している大先輩でこの日もトップを歩いておられた。
心配された滝のトラバースも柴田Lの好リードで難無く下り終えた。時間も早いので小岐須渓谷の屏風岩を見学した。石灰岩の両岸が御幣川の水で削られて見事な両屏風をつくっていた。
キャンプ場へ帰ると林道を挟んだ山側の石室に納められた大日如来を見つけ無事の下山に手を合わせた。
秋の好天に恵まれて今日の登山に全員が大満足であった。現地でパーティーを解散すると早々に安全運転を誓って帰垣した。完
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