大垣山岳協会

いい経験を積んだ山 湧谷山 2021.01.09

湧谷山

湧谷山 ( 1079m Ⅲ等三角点 ) 丹生統司

 昨年から新年にかけて降雪が続き昨季までの貧雪がウソのように山に雪が有る。今回は揖斐川町坂内広瀬の湧谷山にてラッセル訓練を兼ねて登頂。下山は山頂から少し引き返して北に延びる尾根を利用し周回下山する計画であった。三つの分岐を旨くクリア―して気が緩んだのか標高550mで支尾根に迷い込み僅かな距離だが谷を下った。そこは危険が一杯でルートを外すと倍のエネルギーを浪費することを実践で学ぶ講習となった。

<ルート図>
  • 日程:2021年1月9日(土)晴れ後小雪
  • 参加者:L丹生統、大谷早、後藤正、佐藤大、柴田悦、藤野一、林旬、山本知、吉田千
  • 行程:駐車地8:15-丁子山11:40-湧谷山12:30~13:20-駐車地15:45
  • 地理院地図 2.5万図:美濃広瀬

 テレビでは何年に一度の大雪とかで警戒を呼び掛けている。しかし根尾以北の積雪情報は聴くが揖斐方面は触れていない。星空に誘われ坂内の道の駅まで来れば流石に雪はたっぷり、廃棄されたスキー場のコースの端をトップを交代でラッセル。白銀が眩しかった。

 先日も伊吹の弥高尾根でD君の馬力は実証されていた。寝過ごして遅れると電話が有るも直ぐに追いついて来た。ラッセルの順番が回ってくるとエンジン全開でみるみる離される。彼は腿迄のラッセルをしているのについて行けない。老いのせいにして言い訳した。

 この日は雪が深かった。丁子山の山名板がかろうじて覗いている。ラッセルは女性といえども免除されない。交代で行ったが皆小生より強く侮れない。

 湧谷山へ向かう尾根から北に蕎麦粒山が見えた。奥はコソムギ、その右木枝に邪魔されている黒っぽい山が五蛇池山と思われる。

南を見れば金糞岳が長大な北尾根を延ばして山容をより大きく見せている。

左が貝月山、右がブンゲン双耳峰に見える。

 手前から黒津山南尾根、その後が天狗山、尾根の末端は広瀬集落。天狗山の右奥が小津権現山である。小津権現から右に尾根を辿った端に飯盛山と西津汲が双耳峰で小さく見える。

どうやら山頂の予感がする。湧谷山頂へ最後の斜面を登る。

駐車地から深雪を分け自分達の力だけで登頂。ラッセル痕を麓まで残し達成感で喜び一杯。

山頂下斜面で風を避けて昼食休憩。暖かいヌードルがやはり冬の山には一番のご馳走。

 下山は山頂から東に200mほど引き返し北に向かう尾根を利用して下降、854mの台地から東に向きを変えて周回する計画であった。以前に同コースで下山したことが有った。1050m台地からの下降に注意して降り口さえ発見すれば容易と思っていた。予想通り降り口では多少まごついたが尾根筋を見つけて急な斜面を下った。尾根が明瞭になると854mの台地から東に下って最後の分岐を南東に向かって下った。このまま成り行きで下って行けば堰堤があり林道に出るはずであった。

 ところが急傾斜で尾根は下り出すと谷へ消えた。支尾根に入るとよくあるパターンで末端は大体崖となって消える。標高450m辺りで谷へ降りて目的の林道を目指した。

 道迷い遭難事故のほとんどは谷で発見される。谷は滝など危険が一杯で地域の精通者のみに許される所で有る。厳冬期の谷は大石の落とし穴や小滝が隠れており、岩にベルグラが貼り急な斜面は雪崩の心配が有る。今回は僅かな距離でしかも土地勘のある所で良かった。

 僅かな距離でも深い雪の谷を跨ぐのは大変なエネルギーの浪費である。勉強という意味ではいい教材で有った。単独だと地形図を片時も離さないが人が多いと確認があなた任せでおろそかになりやすい。コンパスと地形図での確認がいかに大事かを知るいい勉強会であり収穫があった。完

コメント