大垣山岳協会

百里ヶ岳 2019.11.03

百里ヶ岳

月報「わっぱ」 2019年12月(No.457)

【 月例山行 】 百里ヶ岳 ( 931.4m Ⅰ△ ) 宮澤 健二

  • 日程:2019年11月3日(日・祝)
  • 参加者:CL.堀 義、SL.丹生統、1PL.藤井利、2PL.竹森せ、大谷早、小倉繁、小倉浩、桐山美、柴田悦、田中恵、中川美、仲條晴、長野邦、林 旬、藤井真、宮澤健、山口朗、山本知、米山多
  • 行程:岐建荒尾駐車場5:30=追坂峠道の駅6:45~6:55=小入谷集落手前車止8:05~8:15-シチグレ峠10:10-県境稜線出合10:20~10:30-百里ヶ岳10:55~11:45-白石山12:35-根来坂峠12:45-(鯖街道)-林道出合13:45-車止14:10~14:25=大垣17:15
  • 地理院地図 2.5万図:古屋(宮津4-4)

 今月の月例山行は女性12名、男性7名、計19人の賑やかさです。4台の車に分乗し、百里ヶ岳にむけて岐建荒尾駐車場を予定の時間に出発。道半ばの旧マキノ町追坂峠の道の駅で休憩し、旧朽木村に向かいます。朽木野尻でR367号線から県道に入り、谷沿いの細い道を延々と走りました。小入谷(おにゅうだに)峠を越え少し下って小入谷の集落に到着し、集落手前の空き地に駐車。谷合に佇む小入谷の集落は朝もやに沈み、田圃でもみ殻を燃やす煙が立ち上り、まさに山里の原風景でした。

 登山準備をして2班に分かれ8時20分に出発。集落手前のバス停を右に曲がり山道に入ります。谷沿いに進み少し登ると先ほど越えてきた小入谷峠。そこの登山ポストに登山届を出して、百里新道に足を踏み入れました。

 予報に反して天気は快晴です。歩きはじめて直ぐに、ブナの木に蜘蛛の巣が朝露に濡れて陽に照らされ、まるで木に花が咲いているように見えました。最初の急坂が一段落した地点で衣服調整の休憩。その先、緩いアップダウンを繰り返しながら、百里新道は続いています。左側はところどころ枝打ちされていない杉の植林帯で右側はずっとブナの自然林、落ち葉が厚く積もった山道は膝に優しいです。

 さらに45分ほど歩き緩い台地の所で休憩。その先がシチグレ峠ですが、最低鞍部は両側が急斜面になっていて峠道らしきものは見えません。その先少し登り返し両側へ支尾根が下りている台地状の所に「シチグレ峠」の看板がかけられていました。さすが昔の人は登りやすい場所を選んで道をつけていると感心しました。峠では大きなブナの木が倒れていました。

 峠から急坂を少し登ると福井県との県境稜線に到着。合流点で休憩し、右折しいざ百里ヶ岳山頂へ。登り始めの頃は快晴でしたが、少しずつ雲が広がってきました。ここまで登ってくるとブナなどの黄色を主とした紅葉が見ごろを迎えていますが、残念ながら日が陰って見栄えがしません。それでも右手遠くに琵琶湖が広がり、その対岸遥かに伊吹山も確認できました。山頂手前はかなりの急登でしたが皆頑張って登り、11時少し前に百里ヶ岳山頂に到着しました。

 百里ヶ岳の山名は、雄大な山容と百里(400㎞)四方が見渡せることから名付けられたといいますが、400㎞は無理でしょう。それでも琵琶湖と日本海を同時に見下ろし、満足できる眺望でした。ここを通る県境稜線は高島トレイルのコースでもあります。

 一等三角点にタッチし全員で万歳三唱。記念撮影し楽しい昼食タイムです。ところがそのうちに登山者が次々と来たので、予定を早め11時45分に山頂を後にしました。百里新道分岐点まで戻り、さらに県境を西へ向かいます。本日最後の登りで白石山に到着、立ち休憩し少し下って根来坂峠に到着。根来坂峠は歴史のある峠で、徳川家康や明智光秀も越えたと言われる戦街道。また京にサバを運んだことで鯖街道の別名もあります。傍らに小さなお地蔵さんが鎮座していました。

大きな三角点の標柱を前に参加者一同

 峠から昔の鯖街道を下りました。途中2回林道を歩いたけれど主に旧道を歩き沢に到着。ずっと休まずに降りてきたので少し休憩し、その後は車道になり小入谷集落内を通り抜け駐車地に14時10分に到着しました。

 帰りも追坂峠の道の駅に立寄り出発地に着いた時、辺りはすっかり暗くなっていました。暗いうちに出発し、暗くなってから帰ってくる、皆様、お疲れさまでした。

<ルート図>

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