大垣山岳協会

今年最後の三角点踏査 笹藪に埋もれたクラソ明神 2018.12.08

クラソ明神

【 個人山行 】 クラソ明神(1023.0m、三等三角点 点名「明神山」) 成瀬 徳幸

  • 日程:2018年12月8日
  • 参加者:CL後藤友、SL杉本眞、衣斐剛、竹森せ、大谷早、依田良、山本千、吉田千、成瀬徳
  • 行程:白岩駐車地8時30分→クラソ明神11:00~12:00→駐車地14:00

 今年後半の三角点(156号線以西~157号線以東)踏査の割り当ては3カ所、その最後が今日のクラソ明神。後藤さんによると、この山は登山道はないが、踏み跡はあるらしい。山県市神崎では二度桜が咲いていた。

 舟伏山の登山口を過ぎると、右側に地肌をさらした鉱山が見えてくる。ここを右に入るとすぐ廃屋が見えてくる。道は狭いが、舗装はされている。途中、軽乗用車に遭遇したが、何の用で人家もないところに行っていたのか。やがて谷が二つに分かれた地点に到着、ここが白岩。左の急な斜面には神社へと苔むした階段が続いている。杉本さんによれば、左手の林道を進と部落跡があるという。

 今日の参加者は9名、最初は3名であったが、新人も3名加わり、面白そうな山行になる予感がした。しかし、今日の天気は西高東低、出発時は小雨だった。

 全員雨具を着ての登山となった。まずは、右手の林道を歩く。すぐに石垣を高く積んだ住居跡か畑跡が目に飛び込んでくる。沢の向こう側にも畑跡が見える。

 林道に石がゴロゴロある地点を過ぎると林道歩きは終わる。沢を渡り、しばらく沢に沿って歩く。

 その後、急斜面を作業道らしき踏み跡をジグザグに登っていく。その後トラバース気味に登っていくと尾根に達し、倒木が多いところに出てくる。再びトラバース、その後は急登の連続、つかめるものはすべてつかみ登っていく。

植林帯 この後急登となる

 植林帯を過ぎると落葉樹が多いところに出てくる。

このあたりから笹藪

 ここからは笹藪が続く。背の高い笹藪の下を覗くと、はっきりした踏み跡が見える。

倒木を越えるのに難儀する
笹に埋もれる

 目の前に山頂と思われる山容が見えてきた。それでも遠く感じられた。先行する杉本さんから三角点発見の声が聞こえてきた。待望の山頂だ。付近は刈り払ってある。早速、三角点の撮影を始めた。ところが、その最中私のメガネがないことに気づく。周りを見てもない。どうやら途中で落としたらしい。少し動転した。帰りに探すことにした。ここで大休憩、少し雪が舞っている。

 衣斐さんがフライパンで餃子を焼きだした。一方で竹森さんが鍋料理の準備、かつて私が入った頃盛んであった山協の鍋料理を思い出した。寒い時は温かい料理、それにビールがあう。腹一杯となり、下山開始。メガネを見つけるために私が先頭を行く。少し下ったところで2番目にいた依田さんがメガネを発見した。道のすぐ横にメガネはあった。感謝、感謝。やっと気分が晴れてきた。

 しかし、私の左の足首の調子が最近悪い。このため下りは結構難儀する。杉本さんの足運びは本当に素晴らしい。全くストックなどを必要としない。ほぼ最短の距離を下りていく。やっと沢の近くまで下りてきた。登り2時間半、下り2時間。新人に感想を聞いた。もう藪山はいやだと言うかと思ったら、楽しかったということだった。整備された登山道ばかりが登山ではない。次はどこのヤブ山に新人を連れて行こうか。私はヤブ山のリーダーはできないので、誰か名乗りを求む。

 登山は終了したが、今日はまだ終わらない。前理事長宅で芋煮会が開かれる。各自風呂を済ませて再集合。その席で新人二人が前理事長から今日使った地形図の読み方を習っていた。また、衣斐さんの編集した写真集を見ながら、大いに盛り上がった。

<ルート図>

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