大垣山岳協会

鍋倉山、藤倉山 2016.05.22

藤倉山

月報「わっぱ」 2016年6月(No.415)

【 一般山行 】 鍋倉山( 516m △なし )、藤倉山 ( 643.5m Ⅲ△ ) 田中 善幸

  • 日程:2016年5月22日(日)
  • 参加者:L.藤井利、佐竹良、小倉繁、後藤友、竹森せ、藤井真、林旬子、桐山美、柴田悦、大原和、田中善、杉野一、藤森ふ、岡本雅、加藤美、大谷早、納村千
  • 行程:大垣7:00=国道21号=名神高速・長浜IC=北陸自動車道・今庄IC=今庄駅駐車場8:45~9:15-登山口9:20-弘法寺10:05-鍋倉山10:35-藤倉山11:35~12:25-愛宕山13:20-観音堂13:45-駐車地13:50=国道365号=木之本=国道303号=八草トンネル=揖斐川町=大垣17:05
  • 地理院地図 2.5万図:今庄

 JR今庄駅(北陸本線)の駐車場に着き、地元越前市在住の納村さんと合流して、総勢17人。線路に沿って今庄の古い街並みを北に抜ける。途中で西側に鍋倉谷川をぐるりとまわる尾根筋の上に藤倉・鍋倉の両山が雲一つない青空の下に見えた。今山行はこの尾根を周回するコースだ。

 すぐに、山上にある觀道山弘法寺への参道入口がある。これが、登山口でもある。つづら折りの急な道を登り始める。沿道両側には阿弥陀如来、釈迦如来、延命地蔵さまなどの石仏が点在する。全部で88の仏が立つが、弘法寺までは51仏あるようだ。一つひとつの石仏の顔をのぞき込むうちに、急登の苦しさは薄れ、なごやかな気持ちになる。愛知県刈谷の60人の大パーティーを追い抜く。薄ピンクのササユリの花にうっとり。

 やがて88段の石段を登ると大師堂、薬師堂など小振りな仏堂のある弘法寺に着いた。ここで石仏の姿と別れて、尾根を下り登りすると鍋倉山山頂。樹林に囲まれ眺望は効かない。ここから下るとスギの人工林に入り、鞍部からはブナ林の中の急坂。コアジサイはまだつぼみだ。ツツドリがしきりに鳴く。汗が噴き出るが、気持ちの良い自然満喫。

弘法寺前の石段を行く

 西から合流する尾根に出て左折、間もなく反射板のある藤倉山だ。山頂には草木のない空地がある。五月晴れを通り越してとにかく暑い。みんな、日陰に潜り込んで昼食をとった。ピンクのタニウツギの花に囲まれた山頂からは眼下に今庄の街並みが見える。黒い瓦屋根が細長く続き、ビル類は皆無。なつかしさを感じる景色。

 下山は東に向かう尾根をひたすら下る。ヤマボウシ、ナルコユリ。この時期、白い小さな花々が清楚で快い。ブナの木の中にアカマツが混じるようになると愛宕山に着く。ここは木曽義仲が平家の追討軍と戦い籠城した燧ヶ城(ひうちがじょう)の跡であった。

 ブナの二次林の中をジグザグに下ると、シカ除けネットが張ってあった。それをくぐり今庄の街に降りた。1年前にここを歩いた時、ネットはなかった。シカの食害がここでも深刻なのだろう。

<ルート図>

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