大垣山岳協会

忘年山行懇親会 狗留尊岳 2015.11.28-29

狗留尊岳

月報「わっぱ」 2015年12月(No.409)

【 忘年山行懇親会・月例山行 】 狗留尊岳くるそんだけ ( 772m △なし ) 鈴木 正昭

  • 日程:2015年11月28日(土)、29日(日)
  • 参加者:安藤正(総責任者)、他31名、29日の山行のみ参加10名
  • 行程:
    • 11月28日(土) 懇親会:大垣市山林体験宿泊施設「奥養老」
    • 11月29日(日) 奥養老8:00=清水神明社奧の駐車地8:40-長楽寺コース分岐10:25-狗留尊岳山頂10:35~11:30-駐車地12:40
  • 地理院地図 2.5万図:篠立
11月28日(土) 忘年山行懇親会 大垣市山林体験宿泊施設「奥養老」

 今年で3度目になる上石津「奥養老」での忘年山行懇親会。紅葉がわずかに残る緑の村公園内の会場に総勢32人が集まった。昨年4人を数えた還暦者は今年はゼロ。やや寂しい気もする。

 懇親会は午後6時すぎ、例年と同じやや小振りの和室宴会場で始まった。まず、佐竹理事長が「今年は高木泰夫会長と鈴鹿で遭難死した高見眞也常任理事の2人を失った。会の主柱を失い暗い年明けとなったが、ようやく明るい光が見えてきた。来年は事故のない年にしましょう」と開会のあいさつ。ついで丹生副理事長が乾杯の音頭を取り、懇親の宴が始まった。

 今年は5人が会に新規加入した。そのうち大谷、水谷、藤井、名和の4人のみなさんが参加した。まことにうれしいことだ。宴の冒頭で4人は自己紹介に立ち、会での山行や活動への抱負を語った。会費水準を上回る仕出し弁当をつつきながら、会場は一気に熱気の渦に包まれた。舞台には有志たちからの差し入れのビール、焼酎など酒類がずらりと並ぶ。その中にこの春に郷里の北海道に転居した古林定さんからの「ジャガイモ焼酎」があった。私はそれを、開栓して、飲んでみた。「うまい」と思わずうなった。古林さんの顔が目前に浮かんだ。

 宴たけなわとなり、いよいよビンゴゲーム。私は最後のほうでやっと「ビンゴ」となった。当ったのは山で腰を下ろす時に便利は小さなマット。久しぶりに満足のゆく品が当たった。幹事さん、ありがとう。

 最後に全員による山の歌絶唱。宴会場での宴席は9時までで終了した。入浴をすませた後、各部屋に分れて二次会の部。中には日付が変わるまで、歓談、激論を続ける部屋もあった。

11月29日(日) 忘年山行・月例山行 狗留尊岳くるそんだけ

 岐阜、三重県境にあるこの山の「狗留尊」とは仏教の経説に出てくる名だ。釈迦が現われる前に存在したとされる6人の仏(釈迦を含めて過去七仏という)の4番目の仏である。狗留尊の「尊」の字は「孫」と書かれることもある。全国に同系の山がいくつかある。三重・奈良県境にある倶留尊(くろそ)山も同系の名だ。

 いなべ市古田の清水神明社裏から林道を少し上がった路側に車を止める。総勢37人の大部隊に交じり、足をふらつかせながら、人工林の中の踏み跡を上がる。昨夜の宴席で頑張り過ぎたせいらしい。かなりの急坂。県境尾根に出ても急登にあえぐ。ミズナラの古木に黄色のキノコがべったり付着している。なめこである。すかさず、ポリ袋を取り出し採集する人。木登りして採る人。なめこ付き老木は数本あった。地元の人はなぜ、採らないでこんなに残してくれたのだろうか。不思議だ。

 長楽寺コース合流後はなだらかな尾根になり、やがて送電鉄塔がそびえる山頂に着いた。古い山名板が一枚。そこには「狗留尊岳」とあった。10年前発行のガイド本の写真は「狗留孫岳」だった。

 晴れていた空は薄暗い雲が広がり、やや寒くなった。鉄塔の下で早めの昼食をとる。南側の藤原岳(1144m)のなだらかな尾根筋、その右側には御池岳、鈴ヶ岳が雲で顔を隠して控えていた。北側には烏帽子岳が頭だけ出しているのが見えた。

狗留尊岳の山名はふもとにある古刹、長楽寺と関係がありそうだが、知り得ていない。いつか調べたいと思う。

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