大垣山岳協会

笹ヶ岳 2014.04.09

笹ヶ岳

月報「わっぱ」 2014年5月(No.390)

【 週日山行 】 笹ヶ岳 ( 738.8m Ⅲ△ ) 安藤 正明

  • 日程:2014年4月9日(水)
  • 参加者:L.安藤正、佐竹良、小倉繁、竹森せ、清水き、棚瀬慶、桐山美、米山多、森範宏、大野益、大原和、犬飼芳、大杉す、小林和、田中善、成瀬八、杉野一、百瀬み
  • 行程:大垣7:10=関ヶ原IC=草津JTC=信楽IC=南新田バス停駐車地(滋賀県甲賀市信楽町)9:30-東登山口9:35-猿飛岩10:10-取付尾根10:20-笹ケ岳10:50-薬師堂跡、閼伽(あか)池11:15-笹ケ岳11:30~12:30-西登山口13:20-駐車地13:25=大垣17:50
  • 地理院地図 2.5万図:信楽

 桜花爛漫の季節に信楽高原の最高峰、笹ケ岳と樹齢400年の「畑のしだれ桜」。山と桜を組み合わせた欲張りな計画に参加者18名。車を止めたバス停隣の空地から笹ケ岳が南に悠然と聳えていた(写真①)。

写真①

 東登山口から入山、陶房の東側の道をたどり植林とクマササが繁る道を南に一直線に登る。早速、ウグイスが歓迎のさえずり。この山は名の通り、全山ササに覆われている。巨岩の「猿飛岩」を過ぎた後、小さな渡渉を繰り返す。そして急登が頂上まで続く。軽い山だと甘く見ていたが急登の連続に汗が噴き出る。みんな必死にあえぎ耐える。大岩を超えると信楽焼きの大狸と蛙が私たちを迎えてくれた。山頂だった。

 北側が開け日本六古窯の一つ信楽の町が眼下に広がる。休まず薬師堂跡と閼伽池を目指す。ササをかき分けながら尾根道を南下すると、三重県との県境尾根となる。アセビの木が満開の白い花を咲かせていた。登山道分岐の標識を直進して下ると右手に薬師堂跡があった。宝篋印塔の彫られた岩には古びた卒塔婆が数枚立てかけてあった。

 そこから少し下り平坦な場所に出ると閼伽池がきれいな水を貯えていた。ここには元旦の朝に黄金の鶏が現れ新年の幸を告げる伝説が残るが、池の畔に陶製の鶏がいかにも時を告げる姿で鎮座していた。少し南下すると「雨乞い岩」があるという。笹ケ岳は雨乞いの山でもあった。池から山頂まで引き返し、本日の最年長者棚瀬さんの音頭で万歳三唱。登頂を喜びあった。

 我々のほかに誰も居なく、山頂いっぱいに店を広げて昼食の宴。復路は西登山道の急坂を一直線に下る。小さな渡渉を何度も繰り返しながら快適に下った。

 駐車地から「畑のしだれ桜」目指して車を移動。樹齢400年、最大の幹周り3.7m、樹高12mの巨木が満開前の状態で我々を迎えてくれた。

<ルート図>

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