大垣山岳協会

銀杏峯(げなんぽ) 2024.03.24

銀杏峯

月報「わっぱ」 2024年4月(No.509)

【 一般山行 】 銀杏峯( 1440.6m Ⅲ△ ) NH

  • 日程:2024年3月24日(日)(曇り)
  • 参加者:CL.NH、SL.NT、OH、OT、KM、ST、TM、TS、TK、MY、YH、YC
  • 行程:中之江駐車場4:00=宝慶寺駐車地点7:00-登山口7:30-前山9:40-銀杏峯11:00~11:50-前山12:25-登山口13:50-駐車地点14:05=中之江駐車場17:30(解散)
  • 地理院地図2.5万図:宝慶寺(岐阜9-2)[北緯35°53′、東経136°28′]

 山行リーダーを経験された方にならお分かり頂けるだろう。ここのところの天候不順のため、山行当日の天気予報が目まぐるしく変わり、決行するか中止するかの判断がつかず頭が痛い。山行日の3日前の予報はやはり悪天だったのだが、直前の予報はナント晴れのち曇りになっているではないか。一か八かの決行を決め、メンバーの「絶対中止と思っとった」なんていう声を聞きながら大垣を出発した。

 始めは高速を使うつもりであったが、最近話題の冠山トンネルを通ってみたい。お財布にも優しく、何より話のネタになる。期待を込めて徳山の「塚」を越え冠山トンネルをくぐって行ったのだが、早朝の為真っ暗で何にも見えず何にも分からん。お楽しみは帰りに、と車を進め、登山口のある「宝慶寺いこいの森」へ到着した。すでに宝慶寺手前の駐車スペースには数台の車があったが、何とか駐車でき銀杏峯登山開始となった。気になっていた天気は杞憂に終わったようで、時折日差しが差し込むような日和だ。

 数日前のものか、積雪があり登山口まではトレースがあるものの、くるぶしまでの積雪がある。高度を上げていくと思ったより雪が深い。ツボ足だとトレースを外すと膝辺りまでもぐってしまう。格好の良い「仁王松」を過ぎ、前山手前にさしかかると斜度があがり、トレースはスキーヤーの踏み跡を辿るのかツヅラを切って続いている。面倒なので直登をするのだがさすがに膝までもぐるとしんどい。

 前山到着後、皆ワカンを装着した。その後は先行者のトレースを無視して、出来るだけ尾根通しに我らのトレースをつけていく。展望が開けると白山を始め、荒島岳や乗鞍、御嶽も望めるようになり、皆の喜ぶ声が聞こえる。悩んだ末に今日の山行を決行したかいがあるというものだ。白山をバックに登る皆の姿がとてもカッコいい。やがて緩やかな登りになると山頂も近い。そして三角点に到着。ヤブも散見されるが部子山までは雪もしっかりつながっている。今回は銀杏峯までだが次回は部子山まで行ってみたいものだ。

頂上間近か。白山をバックに登る。

 大休止の後ピストンで下山開始。下山もトレースを辿る事なく踏み跡のない尾根筋を皆思い思いに下って行く。このほうが楽チンで早く下れる。あっという間に登山口へ到着。悪天候の合間を運良く突けた今回の山行に皆満足で帰路についた。途中、行きには確認出来なかった冠山トンネルの様子を見ることが出来た。このトンネルのお陰で想像以上に福井までのアプローチが近くなったと思うのだが、それと同時にますます徳山の豊かな自然が損なわれていってしまう未来に複雑な気持ちになりながら徳山をあとにした。

<ルート図>

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