【 個人山行 】 籾糠山 ( 1744m 三等三角点 ) ST
- 日程:2023年6月25日(日)
- 参加者:ST、他3名
- 行程:天生峠駐車場9:00-天生湿原-ブナの巨木-カラ谷分岐-木平分岐-籾糠分岐-籾糠山11:50~12:30-籾糠分岐-木平分岐-木平湿原-カラ谷分岐-駐車場3:00
- 地理院地図 2.5万図:平瀬
毎年この時期になるとブナの原生林、カツラ門の巨木、山頂まで続く花々に見せられて籾糠山に登っている。最近は温暖化もあって、入山できる頃には水芭蕉はいつも巨大な葉と化しているが、7月中旬まではササユリやニッコウキスゲ、ワタスゲが咲き花と展望が楽しめる山だ。
登山口で協力金500円を払って入山し、すぐにブナの林がお迎えしてくれた。濃い緑に包まれた森を進むと天生湿原があり水芭蕉は既に終わりバイケイソウとワタスゲそして、星の様な小さなリンドウが一面に咲いていた。
カラ谷分岐の所から右に入るとブナの原生林が続き森の中からうぐいすが囀っていた。他にもツツドリやカッコウも鳴き何処からか木を叩くキツツキだろうか。負けずに蛙も加わり賑やかである。
いつものように水芭蕉の群生地に行くと途中に珍しいショウキランが一株咲いていた。この花を見るのは何年ぶりになるのだろう。宝物を見つけたようで感動する。
まさかこの時期にショウキランが見られるとは思わなかった、得した気分だ。
カラ谷分岐まで戻り緩やかな整備された登山道を進むと登山道の脇にはサイハイランやコケイラン、これはハクサンチドリだろうか。
毎年ここへ来ると富嶽鈴虫草を探すのだが中々見つからない。前を歩いていた登山者が富嶽鈴虫草あそこに咲いていいると教えてくれたが中々分からいない。双眼鏡を持っておられたのでやっと確認できた。苔むしたブナの大木のかなり上に咲いていた。肉眼では遠すぎてはっきりとは見えない。また、スマホでは最大限に拡大しても鈴虫草は小さすぎて巧く撮れない。同行した友人が一眼レフで撮影した。流石に巧く撮れていた。
今回やっと富嶽鈴虫草をじっくり見ることができた。
木平分岐からは急な登りがつづくが、周りにはウラジロヨウラクが咲き、登山道の隅にはアカモノやツマトリソウが一杯さいていた。山頂への最後の籾糠分岐、標高1620mに着いた。山頂まであとひとふんばりだ。
急登を登りきると三等三角点のある山頂に到着した。山頂からは、西には猿ケ馬場山が見え東には北アルプスが展望できるはずなのだが、雲に隠れてみえなかった。眼下には紺碧の小鳥ダムが見えた。
前回行った金剛堂山が北に見えるはずだが雲が有ってはっきり分からない。
下山は標高1520mの木平分岐から約100m登り木平湿原に向かった。このコースは広葉樹林が多い。
木平湿原に着くとモウセンゴケが所狭しと群生していた。
木平湿原からの道はブナの巨木の中の急な道を歩くが登山者は少ない。
まだ梅雨明け宣言はないが、毎日が蒸し暑く夏本番も近づいてきたようだ。
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