大垣山岳協会

静かな山頂で万歳を叫ぶ乗鞍岳 2023.05.17

乗鞍岳(高島)

【 週日山行 】 乗鞍岳 ( 865.1m Ⅱ△ ) ST

写真提供:MK

  • 日程:2023年5月17日(水) 晴れ
  • 参加者:L.HY、AM、IY、OR、OS、KM、ST、TS、HS、MY、MK
  • 行程:岐建駐車場8:30=道の駅丸子舟9:35=国境スキー場登山口10:00→ゲレンデ上11:00→P763→乗鞍岳12:45→電波塔13:00~13:30→P530m14:45→登山口15:35
  • 地理院地図 2.5万図:駄口

 中央分水嶺高島トレイルは滋賀県北西部にある分水嶺を辿る全長80キロのロングトレイルで、国境、乗鞍岳、黒河峠、三国山、明王ノ禿、赤坂山、寒風、大谷山、大御影山、三重嶽、武奈ヶ岳,、行者山、駒ケ岳、与助谷山、桜谷山、百里が岳、ナベクボ峠、三国岳、桑原橋がゴールとなっている。過去に山岳協会が企画した山には高島トレイルの山が数多く入っている。

 今日の天気予報では今季一番の暑さになるといっていたが国境スキー場登山口に着いた時点でもう真夏の暑さが感じられた。

標高389mの駐車場から出発

 出発してすぐ、スキー場右手のゲレンデの草地を登るが、参加した11名に直射日光が容赦なく照りつける。 夏山登山は体力の消耗と熱中症に気を付けなければならない。

ゲレンデの登りはきつい。

 リフト終点で水分補給しながら右の方に回り込むと乗鞍岳に向かう尾根を登る事になる。

 登山道は濃い緑色の広葉樹林とブナの森となった。時折涼しい風が木漏れ日の中を通り抜けほっと息をつく。森の中は静かで野鳥の囀りしか聞こえない。小刻みなアップダウンが続き疲労も増してくるが、誰一人弱音をはかない。山岳協会の大先輩方の精神力と体力はまさに超人である。

ブナの森

 標高763m辺りで一服をし、続くブナの森の中でいつまでも居たいような緑を愛でながら水分と軽い腹ごしらえをする。リーダーの予測ではここから山頂までは1時間はかかるだろうということだった。

樹木の名前がわからないが白い花が満開である。
大きなブナの大木が所々にあった。
気持ちの良い尾根の緑のトンネル

 ようやく789mから尾根にでて緩い稜線になった。視界が広がり大きな海のような琵琶湖が見え、竹生島も綺麗だ。霞がかかっているが南には伊吹山が一段と高く見える。樹々の間にはドウダン躑躅が満開だ。しかしまだ5月中旬なのに大変暑い、下界の気温は何度なのだろう。

 緩い登り返しが続いた先に目指す二等三角点点名野口村の乗鞍岳山頂に到着した。

二等三角点 点名 野口村

 乗鞍岳山頂付近は廃墟と化した建物があり、周りは雑草が生い茂ってとても休憩できる場所ではなかった。リーダーが先に電波塔の広い場所があるのでそこまで行ってみようといわれた。その場所は景色も最高で南西に三国山、赤坂山、明王の禿、大谷山が見えた。北には敦賀湾が見えるはずだが、霞んで見えなかった。ここで360°の展望ランチを楽しんだ。山頂で飲む冷たい飲み物は自分のご褒美である。登頂乾杯。

電波塔付近で昼食を終えて集合写真
万歳と叫んでいると鳥も祝福してくれた?

 美味しい食べ物と雑談で疲れも吹っ飛びいよいよ下山開始だ。

新緑の稜線をくだる。足取りも速い。
国境スキー場ゲレンデに戻ってきた。

 登り始めのこのゲレンデはまだ身体が慣れていなくまた直射日光がまともに当たって辛かったが、下山は速かった。

 緑のブナ林と淡い桃色のサラサ満天星の樹木が生い茂る乗鞍岳は初夏に相応しい山だった。

 家に戻りニュースをみてびっくりした。なんと揖斐川町の今日の気温が全国で一番高く35°1Cだった。

<ルート図>

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