大垣山岳協会

寧比曽岳 2023.03.08

寧比曽岳

月報「わっぱ」 2023年4月(No.497)

【 週日山行 】 寧比曽岳 ( 1120.7m Ⅲ△ ) YH

  • 日程:2023年3月8日(水)(晴れ)
  • 参加者:L.NT、AM、IY、OS、SE、HT、MY、MK、MT、YH
  • 行程:中之江駐車場6:00=ドライブイン伊勢神7:35~7:50-大多賀峠9:30-寧比曽岳11:05~12:15-大多賀峠13:25-ドライブイン伊勢神15:20~15:35=中之江駐車場17:00(解散)
  • 地理院地図 2.5万図: 寧比曽岳(豊橋10-1)[北緯35°08′/東経137°26′]

 3月の週日山行は愛知県豊田市にある寧比曽岳へ登った。気候に恵まれ穏やかな木漏れ日の中、東海自然歩道の整備された登山道を歩いた。登山開始すぐは気温2度で、少し肌寒い中車道歩きから始まった。中馬の難所、伊勢神峠から東海自然歩道に入り、伊勢神宮遥拝所までやってきた。ここからは鈴鹿山脈や伊勢湾越しに伊勢神宮がみえるとのことだったがこの日はガスっており、ぼんやりとした景色しか望めなかった。

 伊勢神峠から大多賀峠までは休憩を挟みつつ緩やかなアップダウンを繰り返して進んでいった。杉などの針葉樹が多いが、時々広葉樹の地帯もあった。さらにすすむと伊勢神湿原であるが設置された木道は朽ちており、土地は乾燥して湿原の面影はなかった。そのうちに人工的なフェンスなど出てきて旧「いこいの村愛知」の駐車場まで辿り着いた。木階段を登ったり、下ったりしてまた車道に出た。そうすると大多賀峠までやってきた。この近くにも駐車場があるのでここを起点に登る登山者もいるようだ。

良く整備された東海自然歩道を登る

 そこからもアップダウンを繰り返しつつ徐々に高度を稼ぐ感じで進んだ。途中で亀の甲岩があり、亀の甲羅みたいな大きな石が土に埋もれていて心が和んだ。二手に分かれる道が出てきて、片方は粘土質の土が靴底の溝に入って滑りやすく、木階段も崩れ落ちてとても歩きにくい道だったからと、別ルートを行って合流した宮澤さんが帰り道は安全な道で帰れるように赤布で目印を付けてくれた。木の根の張り出した歩きにくい道を進み、頂上まであと少し。

 AMさんから「本日が81歳の誕生日だ」と言われ、みんなで祝いながら山頂に辿り着いた。山頂には先客が2名いたものの、貸し切り状態だった。みんなで記念撮影をして、誕生日の万歳で盛り上がった。各々、昼ご飯を食べて景色を眺めたりした。山頂広場は木のテーブルとベンチがいくつかあったが、足元の土がぐちゃぐちゃだった。天気は良かったが朝晩は冷えるためか土が凍り、日中の温かさで氷が溶けるので結局、天気が良くても足元は湿った感じだった。

 山頂の気温は設置してある温度計では14度、風もさほど吹いておらず快適だった。山頂からの眺望は開けていたが、ガスっており澄んだ景色は見られなかった。富士山が見える方向に富士山は見えなかったが、少し北側に三角の山が薄っすら見えて、これは聖岳ということが山頂の東屋の地図で分かった。山頂や登山道には季節柄お花がまったく咲いておらず、山頂にもドウダンツツジが植わっていたがこれも葉が乾燥しきっていた。

 帰りは同じ道をピストンで下山、休憩しながら戻った。行きには寄らなかった伊勢神峠に寄り道して、馬頭観音や大乗妙典碑、八尾比丘尼の杉など見学した。杖を挿したら根付いたと言われる八尾比丘尼の杉は木の上の方でたくさん枝分かれしていた。昔は難所とされていたところが今は整備されており、登山者も安心して通れるようになっている。

 伊勢神峠の分岐からすぐ、下りの帰り道ではタラノキの話題で持ち切りになった。どこもかしこもタラノキ。以前、会の山行で寺田小屋山に行った時にみんながフキノトウを取っており、たくさん取れたので分けてもらった。山菜については普段の生活の中ではお目にかかることはなく、みんなに付いて歩いて学ばなくてはと思った。

 会の山行に5カ月ぶりに参加したが、みんながはつらつとして元気で何より楽しそうなので、山っていいなぁと改めて思った山行となった。

<ルート図>

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