【 個人山行 】 呉枯ノ峰 ( 531.1m Ⅰ三角点 ) 清水 友子
- 日程:2022年11月28日(月)晴れ
- 参加者:清水友、その他1名
- 行程:駐車点9:55→登山口10:10→三つ頭11:10-11:13→呉枯ノ峰11:35-11:40→田上山分岐11:45→分岐ベンチ12:10→菅山寺12:20-12:35→分岐ベンチ→12:45-13:10→田上山分岐13:25→田上山14:00→意冨布良神社(オオフラ)→14:30→駐車地14:40
- 地理院地図 2.5万図:木之本
週後半は今年初めての寒波が来る模様、最後の陽だまりハイクを楽しもうと呉枯ノ峰に出掛けた。この山は2015年春に山岳協会で企画があった山である。
高校のグランド脇を通り抜け山道に入った。林道脇にピンクのリボンがあったが何もないので林道をそのまま歩いた。
念のため、地図を見ると登山道は真っすぐ上の方に向かっている。先程のリボンの所まで戻り、じっくり見ると奥のほうにピンクのリボンが見え、降り積もった落ち葉の中に道の様な感じの個所があった。
奥のピンクのリボンまで行くと、上に溝状になった登山道がはっきり分かった。山肌は落ち葉が深く積み重なりふかふかで辺りは静かであった。
しばらく、落ち葉の広葉樹林と杉の混ざったつづら折りの道を登る。
道は少しづつ緩くなったきたが、標高392m点名千田の4等三角点を見逃してしまった。登りはさらに続き482mの三つ頭分岐に到着した。
ここから左に折れ主尾根を進むと一つ目の第一ピークにでた。展望が開け東側に樹林の間から己高山と横山岳が姿を現した。
なだらかな道を登り二つ目のピークに登りきると標高531mの一等三角点呉枯ノ峰に到着した。開けているが樹木に覆われて展望は無かった。
ここから緩やかに北に下りながら進む。この辺りの紅葉は最高でしばし足を止めて見入った。
途中には堀切と思われる個所が三つあった。
大きなブナの木やカエデ、クヌギの道を快適に降りると分岐が有り菅山寺周辺の案内看板とベンチがあった。展望は素晴らしく輝く琵琶湖や竹生島、山本山から賤ケ岳、木之本の街並みがみえた。
この分岐から764年に健立された歴史ある古寺、菅山寺に向かう。学問の神様である菅原道真が平安初期に天皇の勅使として入山し三院四十九坊の寺院に復興し当時としては極めて大きな寺だったらしい。
寺に下る道は、落ち葉がびっしり積り、溝になっている所や切れ落ちている場所もあり慎重にくだる。途中から石仏が出迎えてくれた。菅山寺の山門に着くと左右に道真のお手植えと伝えられる樹齢1000年以上は経っている大きな欅が聳えていた。しかし、寂しいことに、前回ここに来た時と比べると右の欅が涸れてしまっていた。
ブナの原生林など鬱蒼と生い茂る樹林の間に本堂、護摩堂、経堂、鐘楼などが建ち並んでいた。どれも江戸時代に再建されたものだが損傷が激しい。立ち入り禁止となっていてこのまま倒れてしまうのだろうか。
菅山寺を拝観した後看板ベンチまで戻り昼食を摂る。余呉町坂口まで下山して道路を歩くか、呉枯ノ峰の手前分岐まで戻り田上山方面に下山するか、考えたがまだ時刻は13時前だったので田上山に向かうこととした。
田上山方面に向かう尾根は紅葉真っ盛りで何度も足を停めた。田上山の砦は秀吉が賤ケ岳合戦時に本陣としたと言われている。
ここの紅葉も息をのむほど素晴らしい。紅葉の間を小忙しく葉は降りしきり後一週間もすれば葉は風とともに全て落葉し、やがて厳しい冬を迎えるのだろう。晩秋をたのしみながら、歩いていると参道に沿ってまた幾つもの石仏が迎えてくれた。石仏は静かに世の流れをみているようにおもわれる。
最後は意冨布良(おおふら)神社に下山した。
今回の登山道入口は非常に分かりにくく、コンクリート製の給水タンクから一、二分の所に在った。地図にない林道ができているとそちらに引っ張られてしまう。注意、注意!でした。
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