大垣山岳協会

一等三角点の山・呉枯ノ峰と古刹菅山寺を訪ねる 2018.12.15

呉枯ノ峰

【 個人山行 】 呉枯ノ峰 ( 531.8m Ⅰ△ ) 成瀬 徳幸

  • 日程:2018年12月15日
  • 参加者:藤井利、藤井真、衣斐剛、後藤友、竹森せ、桑原美、大谷早、成瀬徳
  • 行程:長浜市余呉町坂口駐車地9:00→菅山寺分岐10:05→呉枯ノ峰10:39~11:30→菅山寺12:18→駐車地13:38
  • 地理院地図 2.5万図:木之本

 今日は昼間は登山し、夜は三方五湖の民宿に泊り、日本海の獲れたての魚を存分に味わうプラン。私が参加するのは3年目、1年目は小浜市の飯盛山、2年目は宮津市の由良ヶ岳、今回は一等三角点のある呉枯ノ峰に登る。事前には地形図は持参したものの、全く勉強はしていなかった。しかし、山深くにひっそりとたたずんでいるような菅山寺の遺構の素晴らしさに心を奪われた。

 余呉町坂口の部落の手前に車を止め歩き出す。

 坂口の部落を進むと大箕山(だいきさん)と書かれた大鳥居が目に入ってくる。

菅山寺案内板

 右手に里坊弘善館が見えてくる。

 北陸自動車道の下をくぐり、左手の広い登山道(参道?)を登っていく。傍らには石像が置かれている。案内板によると「準四国八十八石像」とある。いつ頃設置されたのだろうか。手がないものや頭部がなくなっているものもある。

 菅山寺に下る分岐点に達する。

 まずは、右手に延びる登山道を進む。緩やかな登りだが、倒木が多くなる。

 約30分ほどで呉枯ノ峰に着く。まず、目に飛び込んできたのは、一等三角点の立派な石柱。

 風の当たらないところで昼食。昼食後、分岐から菅山寺を目指す。

 分岐から菅山寺は100m以上下る。しばらくすると遺構が見えてきた。最初にあったのは歴代の住職たちの墓石群、そして大きなケヤキ。

 少し前までは2本とも健在だったそうだ

 朽ちかけた小さな門をくぐると本堂が見えてくる。

 段差のある階段をおりると池が見えてくる。途中若い女性の3人組に出会う。赤子山林道から30分歩いてきたそうだ。地元の出身ということだが、ここに来たのは初めてと言っていた。ここで、菅山寺の紹介をしておこう。大箕山中にある真言宗の古刹で、奈良時代に開山。平安前期に菅原道真が宇多天皇の勅使として入山したことから、「菅」の名がついている。3院49坊を誇ったが、明治時代以降衰退した。印象では十分保存されているようには思えない。地域の大切な資源として再興を望むばかりである。

 池は浅い。優雅に2匹の白い鯉が泳いでいるのを連れが見つけた。

 池の周りをぐるりと回り、登山道に戻る。分岐までの登りかえしが意外とこたえる。菅山寺の文化財を所蔵する里坊弘善館に寄ったが、閉館となっていた。

 登山終了後、8号線で敦賀に入り、22号線を通り、三方五湖の民宿に向かう。日向にある宿は日本海に面する。石の太鼓橋(この橋の両側では1月に水中綱引きが行われる)を通じて日向湖とつながっている。宿には3時頃到着、食事の前にアルコールを軽く飲みながらのとりとめもない話で盛り上がる。6時過ぎ、海の幸一杯の食事が始まる。なんといっても最高はさしみの盛り合わせ、口の中でぷりぷり、少し甘みもある。

 翌日、2月の月例信楽の笹ヶ岳(738m)の経路確認を行う。

朝の日向港
<ルート図>

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