【 一般山行 】 宇連山 ( 929.7m Ⅱ等△ ) 丹生 統司
当会3月の一般山行は藤井利Lの下で愛知県新城市の宇連山で行われた。時折雪が舞う寒空ではあったが充実した岩尾根歩きを満喫した報告である。
日程:2022年3月6日(日) 晴れ時々曇り一時雪
参加者:L.藤井利、SL.藤野一、阿部育、大谷早、小倉浩、清水満、鈴木正、田中恵、竹森せ、成瀬八、名和妙、丹生統、藤井真、村田美、宮澤健、三輪唯、山本知
行程:モリトピア愛知8:30-滝尾根分岐11:15-宇連山山頂12:15~50-滝尾根分岐13:35-滝尾根展望台14:05-亀石の滝14:40-モリトピア愛知15:30
地理院地図 2.5万図:海老
三河地方の朝の冷え込みは厳しく伊吹おろしで鍛えた大垣の住人でも寒いと感じた。モリトピア愛知の無料駐車場を利用して出発、案内板で現在地を確認するリーダー。
当初計画は槇原から尾根を北上予定であった。キャンプ場の中を横断して取り付いた登山道は予備知識がなく現在地が確認出来ない。標高340mの頭にて当初計画道に合流し地形図で確認出来てヤレヤレ。
東方向にアンテナの有る立派な山が見えた。おそらく「三ツ瀬明神山1016m」と思われる。令和5年2月に清水友Lで計画されています。お楽しみに!
尾根が細くなり岩が出て来ると気持ちが引き締まる。冬に雪のない山もたまにはいいもの「ヤッホー」と谷に向かって叫びたくなるが、ここは愛知県、奥美濃ではない自重した。
正面に目指す宇連山が見えたが遥かに遠い、尾根はこれから逆Cの字に大きく弧を描いて西の390mの頭を目指した。
恐竜の背のような岩場を行く、山登りの醍醐味が楽しめる所なのだが手摺りのようなパイプの柵が登山の雰囲気を壊して残念だ。
ここもパイプの柵が無ければ楽しめ絵になる所だが、過去に事故でも起きているのだろうか。景色が台無しである。100%安全が保障されると登山で無くなるが。
細葉シャクナゲ。日本種のシャクナゲの中では最も標高の低い所に自生しているそうで愛知県設楽町の自生地は県の天然記念物に指定されているようだ。花芽も多かった。
設楽山系に位置する宇連山は約2000万年前地質時代、新生代・新第三紀の後に海底が隆起して出来た堆積岩の為、よく観察すれば貝類の化石も発見できるそうだ。
滝尾根分岐、藤井Lより当初の計画を変更して帰りはこの尾根を下降すると告げられた。地形図を見ればこちらの方が近そうである。
木段が出ると俄かに急登が始まっていよいよ山頂への期待が膨らむがマダマダ遠く甘くはなかった。この頃より急に冷たい北風が吹き始めてのんびり休んでいられなくなった。
木の根がむき出しでシーズン中は登山者が多いことが想像できた。登山靴で踏まれて白骨化したのだろう。痛いだろう、申し訳ない、せめて跨いで罪を償う。
いかにも海底の堆積層で出来た岩石のようである。しかし、のんびり化石を捜しているゆとりはなかった。トップ集団を追いかけるのに懸命だった。
周りは笹枯れが起きている。鈴鹿や我が家周辺の鹿害とは明確に違うようだ。ここは笹丈が高いまま枯れている。九州の大崩山でもこのような現象であった。鈴鹿や我が家周辺は食害でだんだん丈が低くなり退化しているが、よく観察すると細く小さいのが残っている。
山頂到着、点名・宇礼山、Ⅱ等三角点。珍しいことであるが点の記情報を開くと「点の記は保管していません」とのことである。こんなことも有るのだ。
山頂には他の登山者もいた。木々に囲まれた廃屋同然の建物の近くでランチタイムを過ごしたが急に雪が降り出し指が凍えて寒い山頂だった。集合写真は木陰で旨く撮影できなかった。撮影者が3人居て藤野さんが一番ましなので提供いただいた。
下山は登りで藤井Lが指示した滝尾根を下降した。途中の滝尾根展望台の岩上で集合写真の撮り直しをした。山頂写真が今一であったので気になっていた。
亀石の滝である。水量が少なく迫力不足で有ったが高さは32m増水時は見事で有ろう。滝を過ぎると直ぐ広い林道となって歩きやすくなった。途中で全国の県の木展示場があり岐阜県の県木「いちい」の木を見た。
彼岸桜と思われるがピンクの花びらが開花間近であった。寒い日であったが関ケ原や大垣に比べると平均気温は高いのだろう。スイセンも咲いていたし春を先取りして得をした気分で大垣へ帰った。
今朝、新東名高速の新城ICで降りる予定が通り過ごし三遠南信自動車道を走ることになった。此の道路、開通して間がないのか道路は綺麗で車も少なく鳳来峡ICまで快適なドライブを楽しんだ。何とか県民の森・モリトピア愛知の駐車場には他の3台より先に着いて面目を保ったが美女を3人載せ車内の会話が弾み過ぎたようだ。気を引き締めねば。完
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