大垣山岳協会

ビバークを覚悟した三角点「鴨」踏査 2019.06.22

点名・鴨

点名・鴨(1121.4m三等△)報告 丹生統司

  • 日程:2019年6月22日(土) 曇り
  • 参加者:丹生統、北川洋、伊藤正   
  • 行程:能郷谷林道ゲート4:51-能郷谷登山口5:52-乗越分岐1140m7:09-白谷下降分岐1129m7:40-白谷8:49-鴨11:30~12:30-乗越分岐1140m16:01-登山口16:52-林道ゲート17:46

 「点名・鴨」は今年度の当会三角点踏査で小生の担当であるが、3月中旬、点名・村平より尾根経由で到達するも雪で三角点は発見できなかった。このルートは3月に通過した経験から樹々が芽吹けば相当の激藪漕ぎが長時間続くことが想定された。雪解けと芽吹き前のチャンスを狙うも時機を逸してしまった。唯一の登路として馬坂峠より能郷白山に至る尾根を能郷谷から越えて白谷に下降し「鴨」を目指すルートを選定した。

<ルート図>

 今年度の三角点踏査発表後間も置かず、強力な2名の参戦表明があった。当初は鴨から下山後白谷で一泊し余暇を釣りに興じる予定であったが、気まぐれな梅雨の天候は気象予報官泣かせで週間天気予報はコロコロ変わる。二日目の悪天を予測して急遽日帰りを決めて連絡したのは前々日であった。しかし、健脚二人は可能だろうが私のスピードではビバークは免れないと覚悟しての判断だった。

 能郷谷林道を無雪期に歩くのは初めてだが能郷白山登山口の谷に橋が掛けてあるのも初めて知った。

急登を終えると乗越(1140m)近くお迎えブナのプレートが、ここで北へ向かう白山道と岐れ南進した。

登山道から侵入すると根曲り竹がうるさいが直ぐに藪は薄くなった。虚になったミズナラの巨木に感動。

シカの遊技場のように下草の少ない1129mの広いピークから西に下降して標高740mの白谷目指した。藪は総じて薄く獣道に案内されて下ると途中に立派なブナがあり写真に収めた。

雪解け後と思われるドリンクの空容器が落ちていた。釣り師だろうか、釣りなら尾根越えしてまでの執念に感心する。廃林道から白谷への下降は釣り師の踏み跡を辿り川床に降り立った。ザイルを用意したが不要だった。

 「鴨」へは白谷から西の山頂に真っ直ぐに最短で突き上げる支谷をルートにした。谷は花崗岩のゴロ石で埋まっていた。対岸に越えて来た尾根から続く前山と能郷白山が見えた。

標高950mでオーバーハングした空滝に遮られ左の急な谷筋から尾根を詰めたが手強い根曲がり竹と灌木混じりの藪漕ぎを強いられた。

が古木ブナの出現に藪漕ぎの手を一時止めてカメラを向けた。

 点名・「村平」からの主尾根に到達しても藪は薄くならず老いた身に藪漕ぎは辛かった。村平からの尾根ルートの回避は大正解で今回のルートが最善策だったと納得した。点名・「鴨」、所在地 岐阜県揖斐郡徳山村大字徳山字漆谷 保護石は3個、三角点は7㎝ほど出ており文字は南向きで苔むしていた。

 下山は山頂から東斜面の藪に向かい直滑降で突入した。斜面はゴロ石で埋まり、そこに根曲竹と灌木が密生して足場の悪い下りの藪漕ぎを強いられた。ゴロ石が多く中々谷筋が現われず空滝の直ぐ上でやっと谷状となった。藪漕ぎを終えると今度は頭上で雷が鳴りだし焦ったが雨は小雨程度で助かった。出発から13時間弱を費やし駐車地に帰還、ビバークはせずに済んだ。健脚の二人だけならもっと早く帰れたかもと少々後ろめたい。二日経ったが筋肉痛で階段を降りるのが辛い、年のせいにしておこう。

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