月報「わっぱ」 2017年10月(No.431)
【 週日山行 】 越前権現山 ( 565m ) 成瀬八重子
- 日程:2017年9月25日(月)
- 参加者:L 小倉繁 他15名
- 行程:大垣8:00=鯖江IC=柳ノ滝公園=登山口10:30―不動滝-お釜滝-布滝-窓滝11:20-夫婦滝-権現山山頂12:05〜展望台〜13:15-スギの大木-登山口14:15〜14:30=佐々木小次郎公園=鯖江IC=大垣17:15
- 地理院地図 2.5万図:稲荷・河和田
権現山は大宝元年(701年)泰澄大使によって開山。権現山のある旧今立町(越前市)は戦国時代の剣豪佐々木小次郎の生誕地とされ、登山口の近くに佐々木小次郎公園がある。
秋晴れの中、柳の5滝がある裏参道より山頂を目指す(写真①)。
小さな橋を渡ると赤紫のツリフネ草や赤い水引が出迎えてくれる。登山口から100mほどで一つ目の滝、不動滝に着く。滝の脇に不動明王と泰澄大使の石像があり、不動明王の右側に「小六」と彫られている。これは佐々木小次郎の幼名といわれ、この不動滝で剣の修行をしたとのこと。
滝の左側を登っていくとすぐにお釜滝に出会う。お釜滝は11mの高さがあり、落下する水の勢いが巨石をえぐり、深さ2mの滝つぼを作った。その形が釜底を連想させると説明がある。さらに緩い勾配を登ると布滝で5滝のうち最も大きく、白布を垂らしたように岩壁を滑りながら落下している。布滝を高巻きし、木の橋をいくつか渡ると分岐に出会う。分岐を直進すると右前方に窓滝(写真②)がある。窓滝は窓を切ったように落下している。
分岐に戻り登山道を登ると岩の上から二つの筋となって流れ、滝つぼで一つになっている夫婦滝に出会う。水量は少なく小さな滝つぼで寄り添うように流れている。滝巡りが終わり急登となるがサワグルミやサラシナショウマの群生が登りの辛さを忘れさせてくれる。
さらに進むと前方に大木が現れ、看板に松ケ嶽神社の大モミ(写真⑤)と記されている。幹には大きなこぶが多数あり、鎧をまとう武将のように威風堂々としている。
ここから緩い登りでほどなく山頂に到着。山頂には松ケ嶽神社が祀られている。田部さんの音頭で万歳三唱(写真⑥)。
昼食をとってから空身で展望台を目指す。いったん下り林道を横切り、5分ほど登ると「官行造林記念碑」の建つ草地の鞍ケ上展望台(写真⑦)に着く。南側が開けており日野山が眺望できたが、あたり一面草が伸びきっており、早々に山頂に戻る。
下りは急勾配の表参道を行く。滑らないよう気をつけながら下る中、突然目の前に幅の広い大杉が現れ大歓声があがる。こんな形の大杉を見るのは初めてである。さらに下ると林道に出て、ほどなく登山口に到着。
越前権現山は集落の人々に崇められ大切に守られてきた山であることが想像できた。また、滝あり、大木あり、神社あり、さらに秋の草花など、変化のある充実した山だった。帰路、佐々木小次郎公園に立ち寄り大垣に向かう。
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