月報「わっぱ」 2017年5月(No.426)
【 一般山行 】 伊勢山(1373.0m Ⅲ△ ) 後藤 正雄
- 日程:2017年4月16日(日)
- 参加者:L.鈴木正、衣斐剛、竹森せ、後藤友、後藤正、大谷早、小栗敦、藤森ふ、大橋辰、大塚花、深貝重
- 行程:大垣6:30=大垣IC=中津川IC=国道19号=柿其大橋=水吹沢林道ゲート(駐車地)8:30~8:50-柿其峠入口9:15-柿其峠9:50-伊勢山山頂11:15~12:05-柿其峠13:10-柿其峠入口13:30-駐車地13:50=大垣14:10
- 地理院地図 2.5万図:三留野
国道19号を木曽方面に北上、柿其渓谷へ折れる。染井吉野やしだれ桜が咲き誇りモクレンの白い花が輝く。花々の一番美しい山里の姿に巡り会わせた幸せを思う。林道を登っていくと岩倉集落の方々が道路の清掃中だった。お礼を言いながら通り抜ける。最終集落で途中下車して後ろを振り返ると中央アルプス主峰群が目前に広がる。
柿其峠には小さな古いお地蔵様が立っていた。道中の安全を願い頭を下げる。峠の向こう側は田立方面、目を落とすと舗装された林道が見える。伊勢山への尾根道はきれいに刈りはらわれている。ここから山頂まで登り下りを繰り返しながら270mほど登る。やぶが道をふさいでいるかと予想したが、苦にならない程度。今冬の寒さが幸いしたようだ。5枚葉のバイカオウレンなど可憐な草花も各所に見られ春の里山という雰囲気。急登の岩稜部の下り坂で壊れかけの手すり付き階段を下ったのを除けば危険箇所はほとんどなし。
急坂を上り返し、振り返ると御嶽山が間近に見える。雪を抱く頂上あたりからかすかに噴煙が昇る。林道のゲート前の路側に車をとめ、柿其国有林内の林道を進む。木曽ヒノキの人工林の中だ。
しばらくすると、「柿其峠入口」の看板がある。ここから登山道となる。道中は間伐や枝打ちなどの手入れ作業の跡があり、新たな作業道が斜面を蛇行していた。後で聞くと、ここ1,2年の間に作業が行われたようだ。
頂上台地に上がると残雪も出てきたが、特に問題なし。予定時間より早く山頂に到着。大きな山名看板と三角点の他、御料局の三角点の石柱が立っていた。とりあえず万歳三唱のあと、少し先の展望所で大休止。東側の眼前に南木曽岳(写真①)、その奥に中ア南端摺古木山か。眼下には南木曽の街並みが見下ろせる。ロープが張ってあり、近くまでよると、その下は20mほど切れ落ちている。北・西側は木々が茂り見通しは良くない。あたたかな春の陽気に包まれてのんびりとした時間を過ごした。
下山は往路を軽快に下る。ゲートまでの林道ではフキノトウなどが少し残っていたが、少々遅かったようだ。また、タラノキがたくさん棒立ちしている。ちょっと時機が早いようで芽はまったく見えず。山菜談議に花を咲かせ駐車地に戻る。再度岩倉の最上部で下車し中央アルプスを眺め納め、花を愛でて帰路についた。
◆伊勢山登山道
以前は、田立側から長い林道歩きの後、柿其峠から激やぶを歩いた。2011年秋に地元の南木曽町が町制50周年記念事業として、伊勢山への登山大会を開いた際に木曽森林管理署の支援を受けて岩倉側からの登山道を整備した。町はその後、補修をしていない。山頂近くではササやぶで一部不鮮明となっている。
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