大垣山岳協会

天吉寺山 2016.12.07

天吉寺山

月報「わっぱ」 2017年1月(No.422)

【 週日山行 】 天吉寺山てんきちじやま ( 917.8m Ⅱ△ ) 大谷 早苗

  • 日程:2016年12月7日(水)
  • 参加者:L.丹生統、小倉繁、桐山美、岩田嘉、米山多、清水友、高橋文、大谷早
  • 行程:大垣7:00=大吉寺駐車場(登山口)8:15-9:05仁王門跡-主稜線出合10:00-天吉寺山山頂10:45-駐車地13:45
  • 地理院地図 2.5万図:虎御前山

 約1ヶ月前の11月初旬、歴史好きな友人に誘われ登山しようとこの地を訪れた。駐車場に車を止め歩き出したところ、後ろから来た地元の人らしい方に呼び止められた。何でもこの山は松茸山のため今の時期入山禁止とのこと。折角来たのにすごすごと引き返した。今日はそのリベンジでもある。

 紅葉から落ち葉の季節へと風景は変わったが、山全体に遺跡が点在することや琵琶湖をはじめ周りの山々の展望が楽しみだ。沢沿いを歩くこと数分、木の丸太橋を2回渡り杉木立の中を進む。沢の両側には石垣が積まれ、田を作っていた名残かと昔の人々の苦労が偲ばれるねと話ながら歩く。沢を離れると急登が始まった。倒木が道を塞いでいたり落ち葉で足が滑ったりして歩きにくく汗が吹き出す。

 標高700mほどで仁王門跡、さらに進むと搭跡、鐘楼跡、経堂跡、本堂跡、頼朝供養搭の看板が次々現れる。ここは平安、鎌倉時代にあった天台宗の大吉寺伽藍跡である。源頼朝が一時ここに避難したため、平氏に焼き払われ、後に織田信長にも焼き払われた受難重苦の寺だ。

 そして、あか池、覚道上人入定窟を通りすぎかなり急な登りが続く。やっと主稜の尾根道に出て急登から解放されたが、やぶがうるさい。夏にはひどいやぶ道だろうなあと想っていると、木の幹にナメコを見つけ皆で大歓声。「収穫は帰りやぞ」のリーダーの声に元気を取り戻す。最後に急斜面を少し登り山頂に到着。二等三角点が私たちを迎えてくれた。高橋さんの発声で登頂バンザイ。山頂は樹林内で平らな場所はなかったが、何とか場所を確保し皆で車座になり昼食タイム。差し入れの柿や干し柿、疲れをとる甘いものでお腹を満たし話も弾んだ。

三角点を前にバンザイ

 下山は落ち葉の積もった急斜面に足をとられ苦戦しながらもナメコの収穫と琵琶湖や麓の町、周りの山々の景色を堪能できた。

<ルート図>

コメント