大垣山岳協会

矢頭山 2016.11.22

矢頭山

月報「わっぱ」 2016年12月(No.421)

【 週日山行 】 矢頭山やずさん ( 730.8m Ⅳ△ ) 安藤 正明

  • 日程:2016年11月22日(火)
  • 参加者:L.安藤正、丹生統、小倉繁、岩田嘉、服部功、米山多、大杉す、長野邦、成瀬八、大谷早
  • 行程:大垣6:30=東名阪道桑名東IC=伊勢道一志嬉野IC=県道43号=矢頭の大杉(駐車場)9:00~15-登山口-不動滝9:25-椿小屋9:50-展望所10:10-大日拝展望台11:50-矢頭山11:20~12:20-矢頭峠(仁王峠)13:00-県道43号-駐車場13:30=大垣16:30
  • 地理院地図 2.5万図:伊勢奥津・大河内

 最近の天気はよく変わる。登山日を決めてからも一喜一憂する。当日も未明まで降雨。しかし、天気予報は日中は晴れ、の予報。最近よく当たる予報を信じて決行した。目指すは低山でありながら鋭鋒と幾つもの峰と岩稜を備えた伊勢の名山。「矢頭の大杉」の駐車場に着くのに2時間30分を要した。評判どおりの樹高40メートル、直径2.7m、樹齢1300年の大木が堂々たる姿をもって迎えてくれた。

 登山口は前方左にある。沢の流れを左に見ながらよく整備された登山道を今年最後の赤や黄の色鮮やかな紅葉を楽しみながらゆっくり登る。間もなく「滝コース」と「御峯コース」の分岐。「滝コース」に入り少し下ると「不動の滝」が現われる。曲がりくねったやわらかな感じの滝だ。

 登山道に戻ってさらに進むとあづまや風の椿小屋に到着。ここで一息入れる。林道を横切ると、次第に急峻な登りに変わる。何か所にも張られた固定ロープを頼りに急登、急降下を繰り返す。やがて「大日拝展望台」のピーク。だが、樹林に覆われ展望は得られない。やがて岩場の混じるヤセ尾根歩き。慎重に通過すると山頂らしき標識が見えた。矢頭山だ。緊張が解かれる。まずまずのペースで登頂できた幸せをみんなで喜び合った。

 頂上は「御峯」とも呼ばれ一隅に石の祠が祀られている。展望は東西に開かれ手前に髭山、後方遠くに高見山が望まれる。恒例の万歳三唱は81歳の岩田さんの発声で祝した。丁度陽が照り始め無風。我々以外に登山者はいない。山頂を独り占めして、昼食と眺望と歓談をたっぷり楽しんだ。

矢頭山頂でのバンザイ

 下山は周回コースをとるため祠の横にある登山道を辿る。下山も上りと同じように急降下に次ぐ急降下だ。ロープは張られているが気が抜けない。どんどん下ると次第に段差の高い丸太の階段に変わる。午後からは予報通り気温は一気に下がり、寒く風も出てきた。枯葉吹雪が舞う中、落ち葉をカサカサと蹴散らしながら下り矢頭峠(仁王峠)に出る。ここからは舗装された県道をたんたんと下った。晩秋名残の紅葉模様。加えて、小振りながらも、アルプス感覚の山歩きを楽しむことが出来た。

<ルート図>

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