大垣山岳協会

日本コバ 2015.12.09

日本コバ

月報「わっぱ」 2016年1月(No.410)

【 週日山行 】 日本コバ ( 934.2m Ⅲ△ ) 米山 多津子

  • 日程:2015年12月9日(水)
  • 参加者:L.丹生統、他10名
  • 行程:大垣6:00-如来堂登山口7:45-岩屋9:45-政所コース分岐10:05-日本コバ10:40~11:30-政所コース分岐12:10-政所茶畑13:40
  • 地理院地図 2.5万図:百済寺

 以前から気になっていた日本コバの山名は「日本一の木場」と「山頂迄に休憩(コバ)を二回経る」との二説があるそうだ。どこか面白そうな山である。薄暗い大垣を車のライトをつけて出発した。

 車を下山先の政所登山口にデポしたあと、如来堂登山口から霜の降りた道を歩き出す。昔の民家の跡らしい、きれいな石積みを見ながらよく踏まれた道を進む。沿道に200m毎に数字を記した道標がある。藤川谷伝いに続く道は急斜面の所もあり、足元に注意し慎重に歩く。

 3回目の渡渉をして10/18の道標を過ぎると、岩場に出た。ロープがついていた。ここを登りきるとわずかな広場があり、「岩屋」の案内板があった。その先に小さなほら穴があり、一人ずつ穴へ下りる。8㎡くらいだろうか。反対側から光が差し込み生活できそうな空間だ。古代人の住居跡か、修験者の行場か、などと空想する。広場からは絶好の眺望が得られ、竜ヶ岳の雄姿が抜群だった。

 岩屋から緩やかに登り、間もなく政所コースの分岐。周りは落葉樹の木枝の上に空が見えて気持のよい風景が続く。ゆったりと上り下りして、三角点の周りを広く切り開いた頂上に着いた。

三角点の前で万歳三唱

 雲一つない暖かな冬晴れ。北の方角に遠く白山の雪山と、霊仙山と伊吹山が重なって見えた。頂上には男性2人の登山者がいた。下山途中にも一組。冬の週日にしては、人気のある山であるらしい。
           
 下山は政所コースをとった。しばらくは緩やかな尾根歩きで登りコースより楽かなと思ったが、道標6/14あたりから急な下りになる。膝への負担が気になりだした。やがて眼下に茶畑が見えてきた。「政所の茶樹」の立札があり、幹の太さ30㎝高さ1.9m樹齢推定300年とあった。丹生さんの調べによると、この茶畑は滋賀県の記念自然物に指定されている。政所は古くから朝廷に献上されるほどの銘茶の産地であったという。

<ルート図>

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