大垣山岳協会

尼ヶ岳、大洞山 2014.12.05

大洞山(美杉町)

月報「わっぱ」 2015年1月(No.398)

【 週日山行 】 尼ヶ岳 ( 957.7m Ⅱ△ )、大洞山 ( 985m Ⅲ△ ) 安藤 正明

  • 日程:2014年12月5日(金)
  • 参加者:L.安藤正、他11名
  • 行程:大垣6:00=東名阪・桑名東IC=伊勢自動車道・久居IC=国道165号=県道15号=県道39号=桜峠=登山口(駐車地)9:10-主尾根合流(東海自然歩道)9:55-尼ヶ岳(Ⅱ△)10:15~10:30-大タワ10:55-倉骨峠11:10-雄岳12:00-大洞山(雌岳 Ⅲ△)12:20-昼食12:40~13:15-倉骨峠14:10-東海自然歩道分岐-登山口15:30~40=大垣19:30
  • 地理院地図 2.5万図:倶留尊山

 全国的な寒波襲来の予報だが、三重県南部のみ晴れマークはありがたい。山奥の狭い道の先の杉の大木に「尼ヶ岳登り口」の標識が付いていた。歩き出すとすぐに前方に階段が延々と昇っている。階段は全部で1500段以上、斜度が30度以上という。急がずゆっくり階段を楽しみながら登ろうと自分に言い聞かせ黙々と登る。大洞山への稜線に出て前方を見上げると、まだ階段が続く。まさに階段地獄だ。

 尾根の上の方は真っ白。尼ヶ岳は伊賀市青山町と津市美杉町の境に位置し、伊賀盆地の最高峰。尼さんが網代笠をかぶっているような姿からこの山名がある。山稜の流麗な形から伊賀富士の別名を持つ。登り口はいくつもあるが、今日は大洞山まで縦走する予定なので、桜峠の最短コースを選んだ。

 雪のある階段道を登り切り、尼ヶ岳山頂に達した。白い山頂には強い風が吹き付け寒い。一帯の樹林は霧氷で花が咲いたよう。雨乞い地蔵も寒そうに震えている。北西から南は視界が開け前面に倶留曾山、古光山、遠くに高見山がかすむ。左にはふたこぶラクダの背のような大洞山が見渡せる。雪山の清涼無垢な姿に感動した。尼ヶ岳の山腹をトラバースしてぐんぐん下ると大タワに出る。東海自然歩道である登山路を快適に進み林道を横切りコンクリートの階段を上がると倉骨峠だ。

 稜線のアップダウンを過ぎて着いた大洞山雄岳山頂からは尼ヶ岳の伊賀富士にふさわしい山容が印象的だった。雄岳は1013m、雌岳は985m、低い雌岳を大原山と呼ぶ。一旦下り登り返すと緩やかになり雌岳の山頂。全員で登頂を祝い万歳三唱。山頂には山名方位盤があり三角点もある。今日はどこにいても寒い。大洞山は修験者が吹くホラ貝に似ていることからその名が付いたと言われる。双頭の大洞山は秀麗な山として人気がある。下山は往路を引き返した。

大洞山から見た雄岳(左)と尼ヶ岳(右奧)
<ルート図>

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