大垣山岳協会

大洞山 2014.04.27

大洞山(神岡)

月報「わっぱ」 2014年6月(No.391)

【 月例山行 】 大洞山 ( 1348.7m Ⅲ△ ) 小倉 幹雄

  • 日程:2014年4月27日(日)
  • 参加者:L.小倉幹、藤井利、小倉繁、後藤友、竹森せ、古林定、杉本眞、藤井真、桐山美、米山多、柴田悦、加藤富、馬場昭、小林和、田中善、山田哲、林 旬
  • 行程:大垣5:00=神岡大津神社7:30~50-天狗の岩棚8:50-大洞山10:50~12:00-大津神社14:10~35=大垣17:30
  • 地理院地図 2.5万図:鹿間・船津

 大洞山の名の山は各地にあるが、本日の飛騨の大洞山は天狗伝説を持つ山だ。神岡の中心地にある神岡大津神社の駐車場に車を置いたが、辺りのサクラは今が満開。昨日は飛騨三大祭りの一つ、大津神社の礼大祭があり、御興行列では大天狗がのし歩く光景がみられたはずだ。

 神社側から国道41号を横断した所にある登山口には「大洞山NO10」の標識があった。スタートを10とする頂上までの里程道標のようだ。送電鉄塔を過ぎジグザグ道を行くと御嶽神社分社がある。鳥居をくぐり左の参道を行くとNO9の標識。そこを右へ曲がり奥の送電鉄塔の左側を進む。辺りの樹林は芽がふいたばかりの青葉が目にしみる。道脇にはコシアブラがたくさん自生。帰りに収穫する予定とする。

 やがて登山道は後ろから来る仲間が真下に見えるほどの急坂。一気に汗が噴き出る。やがて天狗伝説にちなんだ「天狗の棚岩」(NO7)に着く。大きな岩がどっかと座っていた。この辺から道はやや緩やかになりやがて平坦部に出た。そこにはイワウチワが群生していて可憐な花をつけていた。辺りは二次林のブナに覆われているが、まだ芽吹き前で、堅い芽のうす茶色をまとっている。

 やがて1145mピークからの尾根合流。登山道の各所に雪がでてきた。登山道脇に何本も立ち並ぶブナの巨木に見とれる。ササが出てきたが、雪解けが終わったばかりで立ち上がっていないので道筋は明確だ。

 頂上手前の平坦部に着くと深さ30~50cmの雪。「NO1」を通り左方向へ登っていくと大洞山頂上に着いた。雪の中に三角点は出ていた。ブナの木々の隙間から残雪をたっぷり付けた真っ白い笠ヶ岳が東正面に、左方向に黒部五郎岳が近くに大きく見える。風はなく春の日ざしが暖かい。残雪の上で昼食をかねて1時間ほど休んだ。下山ではかねて予約済みのコシアブラを各自袋にいっぱいいただいた。

<ルート図>

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