月報「わっぱ」 2014年3月(No.388)
【 週日山行 】 綿向山 ( 1110m △なし ) 小倉 幹雄
- 日程:2014年2月20日(木)
- 参加者:小倉幹、丹生統、小倉繁、竹森せ、桐山美、高橋美、大城幸、大原和、馬場昭、小林和、田中善、小倉厚、杉野一
- 行程:大垣7:00=御幸橋駐車場登山口(滋賀県日野町)8:50~9:10-ヒミズ休憩小屋9:30(ここより水無北尾根ルート)─水無山11:50-綿向山13:40~14:00-御幸橋駐車場登山口15:30=大垣17:25
- 地理院地図 2.5万図:日野東部
鈴鹿山脈から近江盆地に下る支脈にある綿向山は古くから信仰の山で、近江の領主、蒲生氏の氏神のある山だ。冬は樹氷のすばらしい季節である。登山口から少し凍っている登山道を歩く。ヒミズ休憩所でアイゼンを付ける。ここで表参道ルートを分けて水無山北尾根ルートに入る。積雪10cmほど。わずかだがトレースは伸びていた。
ヒノキ林の北斜面を進むと雪は増した。ルンゼ(岩溝)からのデブリにより2箇所で道が埋まっていた。幸いロープが張ってあるのでトップがステップを作り後者は慎重に通過。尾根に出ると風がありトレースは消えていた。膝下まで埋まる箇所があり、トップを交代しながら前進する。林道を横切り尾根の高い所を目ざして進む。
ようやく着いた水無山山頂からは、目指す綿向山の大きな山容がどんと控えていた。登山道の通る尾根筋がくっきり見える。尾根の右側がざっくり切り落としたような崩壊斜面が荒々しい。壁には雪が張り付いた所と茶色の岩壁面が露出した部分も多い。これが熊ノ文三ハゲだ。
最低暗部まで降りたところで昼食を取った後、右手にストンと落ちる文三ハゲの縁をこわごわ登る(写真①=後方は水無山方面)。崖に向かって雪庇ができていた。無風なので、快適に登った。風が強いと大変だろう。
この上の表参道との分岐に出ればトレースがあると予想したが、見つからない。表参道の冬期ルートは夏道コースとは違う様だ。綿向山頂上に続く尾根を登る。急斜面で右側はガレていて雪庇も出ているので細心の注意を払う。
やがて上方から人の声が聞こえ、綿向山頂上に出た。頂上には綿向神社の奥宮・大嵩神社が立ち、西側斜面一帯には期待通りすばらしい樹氷がきらめいていた。先週の大雪と今週の冷え込みで樹氷は大きく成長したようだ。樹氷目当てと思われる登山者が30余人もいてにぎやかだ。うち、20人ほどはツアー登山客のご一行さまだ。空は青く広がり、雪を付けた鈴鹿連峰の雨乞岳、鎌が岳,入道岳がずらりと連なっていた。
下りは多くの登山者で踏み固められた表参道ルートをルンルン気分で下った。登りに使った水無北尾根ルートは積雪も多く、トレースも少なく、雪山歩きの醍醐味を十分満喫することができた。
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