月報「わっぱ」 2013年2月(No.375)
【 個人山行 】 浜石岳 ( 707.1m △なし ) 安藤 正明
- 日程:2013年1月5日(土)
- 参加者:L.安藤正、吉田秀、小塚秀、増元雅、宮城裕、阪井俊、霜田光、島岡映、高見由、成瀬矢、岸本健(日本耐酸壜山岳部)
- 行程:大垣駅5:08=由比駅9:36-登山道分岐11:05-青少年野外活動センター11:20~45-浜石岳12:10~13:05-薩埵峠15:40~16:10-開花亭(夕食)17:20-由比駅19:15= 大垣23:34
- 地理院地図 2.5万図:蒲原・興津
一富士、二鷹、三茄 初夢を現実のものにしようと、初登りは富士山が真近かに見られる浜石岳に、青春18キップを利用して出掛けた。天気予報は「晴れ時々曇りまたは雨」。大垣から電車を3回乗り継いで静岡県に入っても富士山は雲の向こう。4時間揺られて着いた由比駅から駅前の「由比桜えび通り」を抜けて左折し登山口に向かう。
舗装された車道が延々と続き30分も歩くと汗がにじみ一枚脱ぐ。振り返ると駿河湾の海岸線がくっきり見え、遠く伊豆半島まで見通せた。沿道のミカン畑ではサル脅しの空砲が何度もドドーンと響く。嫌になるほど急な舗装道路を登り続けて山道にたどり着く。やっぱり山道の感触はいいもんだ。
視界の効かない樹林帯を抜けると前方に青少年野外活動センターが見えてきた。看板にそって展望台に立つと富士は雲に邪魔され一部分しか見られない。しかし期待は高まる。ここまで来ると浜石岳は近い。しばらくすると前方の丘の上にプリンのような富士山の頭が浮かび上がった。富士さんだ!富士さんだ!と全員が叫ぶ。一気に丘を駆け上がるとデッカイ富士山の全身が飛び込んできた。浜石岳山頂だった。
雲ひとつない富士山に大感動!(写真)いつのまにか多くの人々が来ていて歓声の渦。雪化粧した富士山は日本人の心であり、新春にふさわしい姿だ。こんなに身近にきれいな富士山を見るのは初めてだ。山頂は芝生に覆われ広い。ベンチまである。風はなし、天候は晴れ、寒さを感じない絶好の日和の中、富士山を眺めながらの昼食。みんな持参の正月料理をいただき幸せな時を味わった。
帰路は薩?峠を経由する周回コース。ほとんど眺めのないヒノキ林内の急な下りを一気に進む。茶畑と孟宗林の中を抜け、みかん畑をしばらく進むと駐車場のある薩?峠に到着。峠西の展望台からの眺望もすばらしい。安藤(歌川)広重が東海道五十三次に描いた構図の再現だ。富士山と駿河湾と日本の大動脈(東海道新幹線、東名高速道路、国道1号線)が忙しく行交う様は絶景。東海道五十三次の16番目の宿場町だった由比町の町並みをどんどん歩くと夕陽を受けた富士山がピンク色に染まり思わず立ち止まり惚れ直した。
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