大垣山岳協会

奥美濃 小津高地谷・白倉谷 2023.08.27

白倉谷(小津 )

【 個人山行 】 小津高地谷・白倉谷 HT

  • 日程:2023年8月27日(日) (晴れ)
  • 参加者:L.HT、SL.NH、GM、TS、NY、HM、YC
  • 行程:高地谷林道駐車地7:15-たんぽ登山口7:20-入渓地8:00-40m大滝9:00-20m大滝10:30-休憩12:10~12:45-林道13:10-駐車地14:40
  • 地理院地図 2.5万図:樽見

盆からの不安定な大気状態は相変わらずで
週末の沢泊計画は中止にした。
その代わりと言ってはなんだがメンバーを募って
久しぶりに揖斐の小津高地谷支流、白倉谷へ出かけた。

小津へ入るとOSKたんぽ登山組の車列に追いついた。
後をついていくと天狗谷を越えたところの広場に駐車したので
「?」と思って降りてみると土砂が車道に流れたしていた。
車では先に進めないようなので我々もここに駐車。
準備を整えて先発した登山組の後を追うように出発。

白倉谷のたんぽ登山口まではわずかな距離だった。
条件が良ければ出合にある堰堤を越えたところから遡行が楽しめるのだが
今回は増水のためここを避けて
林道を進んで左岸に渡る橋の袂から入渓する予定だ。

林道を歩いていると不安定な天候と高温が続いていたためか
ニョロニョロちゃんが妙に元気。
大騒ぎとなった。
しかし、そこはみんな心得がありそれぞれ対策していた。

途中、やはりニョロニョロちゃんに攻められて体をチェック中の登山組を
追い越して橋に辿り着く。
靴を履き替えて早速入渓。
明るい雰囲気の出だしで軽い気持ちで入れるのがいい。

すぐに特徴的な滝が出迎えてくれる。
チョックストーンの岩の向こうにのぞく滝は豪快に水を落とし
涼しいミストを振り撒いている。
その前に立つとまるでクーラーの風でも浴びているようだ。

しばらく穏やかな沢筋が続き、谷がやや広がった先に
一つ目のゴルジュが現れる。
朝陽が差し込む姿に目を奪われる。

左右に立った岩壁も素晴らしい。
しかし、ここの通過は易しい。
ワイワイと列を組んで進んでいく。

ここのところ雨が多かった為か緑が濃くて癒される。

増水は思った以上で何時もは直登して遊ぶ滝も今日は巻き。
と言ってもちょっとしたクライミングがあり慣れないメンバーにはドキドキだ。
お助け紐を出して補助する。

550m二股は大滝見学のため左へ入る。
ちょっといやらしい巨岩帯を超えると現れる40m大滝。
これまでで一番くらいの水量だった。
以前はなかった流木が見栄えを悪くしているのが玉に瑕。

大滝見学後二股まで戻って今度は右に進んでいく。
すぐに二つ目のゴルジュだ。
ここは一つ目とは違いちょっと難しい。
入りからしてちょっと考え込む。
右を巻いたがロープ無しでは沢に復帰できそうにない。
困っていると後ろから「ここから下りれる」との声。
戻ってみると確かに簡単に下りられる。
チームワークを感じた一瞬だった。

出口には2条滝がかかる。
何時もより水勢が強い。
ここは右の倒木を使って越えていく。
ここでもお助け紐を出した。
一段目を僕が出し、二段目ではソバズルに出してもらった。
ここもチームワークを発揮して素早く乗り切った。

ゴルジュを抜けると中規模の滝が三つ続く。
泥つきの巻きがいやらしかった。

三つ目は滝右の空滝をクライミング。
みんなうまく登っていた。
岩登り講習会の成果だろう。

悪場を抜けるとホッとするような森が迎えてくれる。
苔むした岩と樹木の共演が素敵だ。
ここを少し進むと炭焼き窯跡だろうか、石組みが現れる。
それはまるで古い遺跡のようで不思議な雰囲気を醸し出している。

休憩後、奥に進み二つ目の二股を右に入る。
しばらく進むと滝群が現れた。
その最奥のものは20mはあろうかという大滝だ。
ここを越えていくのが本日のハイライト。

2チームに分かれてロープを出し左岸斜面を登っていく。
ここでは講習会で習ったことが生きてくる、
はずだったが忘れているようで指摘すると
「そうか、こういうところで使うんだ」
と教えてもらった事が無駄なものでないことを納得していた。

30mロープで2ピッチの登りを全員登り切る。
メンバーにはいい経験になったのではないだろうか。
リードをした私自身いい勉強になった。

落ち口からちょっと先に雰囲気のいい広い場所があり大休止。
みんな満足顔で食事をしていた。

終着点の林道までは後わずか。
しかしまだ滝がいくつか現れる。
大滝の巻きでみんな自信をつけたのか積極的に登る姿が頼もしかった。

ソバズルはみんなのリクエストに応えてシャワークライミングを披露。
先輩の風格。

最後まで飽きさせない沢にみんなワイワイと登っていく。
ここではもはやリーダー必要なし。

林道に到着。
足元を履き替えて下山にかかる。
みんな楽しめたようでニコニコ顔の下山となった。

林道はいつものようにショートカットして下る。
この下りが少々キツかったようで…

地理院地図


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