大垣山岳協会

点名・寺尾より黄葉の扇谷回廊 2020.11.14

点名・寺尾

【 個人山行 】 点名・寺尾( 689.34m )、扇谷周回 丹生統司

 このルートは昨年5月初め我が会一の韋駄天男ITU君が周回している。当方は隣尾根の鳥木谷に行くため当日偶然彼の車の隣に駐車した。隣がITU君の車とは知らず駐車して出発、先に帰った彼の置手紙で知った次第である。その時から気になっていたコースであるがブナの若芽もいいが敢えて黄葉シーズンに合わせた。

<ルート図>
  • 日程:2020年11月14日(土)
  • 参加者:丹生統、佐藤大
  • 行程:磯谷ベロリ橋手前駐車地6:45-点名・寺尾7:30-最高点823m10:30-扇谷林道着11:25~12:10-扇谷望郷広場13:40
  • 地理院地図 2.5万図:美濃徳山

 今回も同行はダイ君である。このコースは細尾根のブナ林よろしく支尾根もあって地形図学習にはもってこいである。また新緑の頃訪れたいと思った。磯谷ベロリ橋から見た寺尾。

点名・寺尾 689.3m Ⅲ等△ 保護石は4個

周回の始まり、尾根はミズナラとブナが多い、秋の恵み、キノコが期待できそうである。

見上げると秋、秋、秋。

 ブナの幹に落書き、昭四十年四月と書いているような、左は読み取れない。書いた当人は軽い“楽書”のつもりだったろうが50年経っても罪の後は消えていない。

若丸山の三角錐が北の樹間に見えた。その名峰は奥美濃の槍ヶ岳と呼ぶにふさわしい。

南のダム湖側は陽を受けてまばゆいほどに黄葉が映える。まさに黄金回廊である。

完全に根元まで中空となったブナであるが元気一杯天に向かって梢を広げていた。

 さて空中散歩もフィナーレとなり扇谷林道への下降となった。左岸、道のある所に旨く下りることが出来るか。尾根が細くなったが末端が気にかかる。林道法面が崖になっていることは往々にしてよくあること。杉林が有ったのでそこを目掛け降りると旨く林道に出た。

 林道をてくてく、左岸の道は思ったより長かった。土管を幾つか並べて橋にしていたのだろうが流されており渡渉となった。早足で渡ると片足が少し濡れた程度で済んだ。

 扇谷林道から北の方角、最奥は県境稜線、その手前は若丸山へ続く尾根と思われる。徳山はブナやミズナラが多く紅が少ない。秋の恵みキノコは全く気配もなく空振りだった。

 冠山の秋が見たくて峠まで行って来た。冠山隧道は田代側と繋がったようだ。開通までにはまだ何年かかかるのであろうがこの峠道はいずれ無くなるのだろうか。

 先日鈴鹿の山に行った。紅葉シーズンだからか大勢の登山者で駐車地の確保も大変であった。道も道標も整備され道迷いの心配もなく人の列を追って山頂に着いた。奥美濃に育った我々には鈴鹿は都会の山に思えた。完

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