大垣山岳協会

天空の特別席「びわ湖テラス」からの眺めを堪能 打見山・蓬莱山 2018.06.13

打見山

【週日山行】 打見山(1,108m△なし)~蓬莱山(1,174.2m Ⅰ△) 安藤正明

  • 日程:2018年6月13日(水)
  • 参加者:L安藤正明 他14名
  • 行程:大垣6:00=関ヶ原=木之本=高島=樹下神社=駐車場8:00~8:45~天狗杉10:20~クロトノハゲ11:10~真心の塔11:30~天名水11:40~打見山(びわ湖テラス)12:05~12:50~蓬莱山13:20~13:30~下山口13:50~クロトノハゲ14:20~天狗杉14:50~駐車場16:10~16:20=大垣19:00
  • 地理院地図 2.5万図:比良山

 日本一の琵琶湖の絶景を山頂の天空の特別席「びわ湖テラス」から眺める至福の時を皆さんに味わってもらいたいと計画した。幸い当日は梅雨の晴れ間の好天に恵まれ参加者14名の期待は高まった。本日のコースは標高差800m、距離4,000m、時間3時間を超える健脚向きである。少しでも歩く時間を短縮するため登り口の樹下神社の奥く深くまで車で入った。こんもりと繁った新緑の森に覆われた砂防ダムを巻きながら登って行くとキタダキ登山道に合流する、ここから本格的な登山道になる。結構きつい斜面を九十九折にゆっくり登って行く。両サイドは深い樹林に覆われ視界は全くなく単調な登りが続き嫌になる。しばらくすると2人から「とても山頂までは無理、ロープウェィで行かせて欲しい」と申し出を受け、びわ湖テラスで合流することで了承する。

 本隊は休憩を重ねながら黙々と歩を進め高度を上げていく。道標が1つもない。出会う登山者もいない。そんな中、ようやく目安の「天狗杉」に到着。出発して1時間45分を要した。この天狗杉、幹回りも高さも枝振りもその名にふさわしく巨木である。

 この辺りから道は狭くなり勾配もきつくなる。一頑張りすると「クロトノハゲ」に達する。

 ここまで来ると初めて視界が開けてくる。さらにひと登りすると高台に出る。ここからは琵琶湖の絶景が見下ろすことが出来、疲れが吹き飛ぶ。トラバース気味に「真心の塔」を通過、この付近ジキタリスの群生地で初めての花に心がなごむ。

 「天名水」の湧水と鳥居を過ぎるとゴンドラの大きな歯車が目に入る。曲がり込むように最後の坂を上がると大勢の観光客がザックを背負い、ストックを突いて下から上がって来る我々に万雷の拍手で迎えてくれて感動する。やっと打見山に到着。3時間20分を要した。ロープウェィで登った2人も合流してバンザイバンザイ!10分間隔でロープウェィは観光客をどんどん運んでくるが「びわ湖テラス」の人は意外に少ない。

びわ湖テラス

 ハート型の「恋人の聖地」の展望台からは琵琶湖の絶景が眼下に広がる。ここで記念写真に収まる。

 外は寒い。びわ湖テラスの屋内休憩所に移動し昼食をとる。ここは広くテーブルも椅子も完備しトイレもある。絶好な場所。会話が広がり、声が弾む。みんな元気になる。食後は蓬莱山に向かう。打見山と蓬莱山の山頂一帯は平成16年7月にオープンした「びわ湖テラス」によって天空の別天地として一大変容し昔の面影はない。外に出るとお椀を伏せた高原状のなだらかな斜面が広がる。木は一本もない。今日は平日とあって蓬莱山までのリフトは運休している。一旦下がってゆっくり登り返す。一帯は一大遊園地と化し至る所に遊具が設置されており飽きない。昼食後の登りはきつい!みんなバラバラになって登る。30分を要して一等三角点のある蓬莱山に到着お互いに握手して健闘を讃えあった。ここまで来る人は少ない。「彼岸の鐘」で記念写真に収まり早々に下山開始。

 当初の計画では下山はここから金ピラ峠を経てロープウェィ乗り場に下る予定であったが金ピラ峠付近が崩落、倒木のため通行禁止、危険を避けるため本日は当初から往路を戻るコースとした。従って打見山まで戻りロープウェィ乗り場の下付近にある下山口の標識から下る。帰りは身軽になって足早に下山。天名水、真心の塔、クロトノハゲまでは琵琶湖を見下しながら快調に下る。気分がよい。天狗杉まであっという間に下ることが出来た。登りの苦労と雲泥の差である。

 しばらくするとロープウェィで下りた2人がキタダキ登山道を登って迎えに来てくれて感激!合流。全員そろって砂防ダムの脇を辿り2時間20分で車止めに戻ることが出来た。昨年から計画してやっと実現できた今回の計画。長時間に及ぶ健脚コースも無事終了し皆さんに喜んでもらえたことに大満足!皆さんよく頑張りました。

<ルート図>

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