大垣山岳協会

南八ヶ岳・赤岳主稜 2026.03.06-07

赤岳(八ヶ岳)

【個人山行】赤岳(2,899m 一等△) 長野県茅野市 SD

 今シーズンは例年に輪をかけて貧雪でしたが赤岳主稜で積雪期のアルパインクライミングを楽しんできました。当初の予定では6日にゆっくり出発して赤岳鉱泉に宿泊。7日に赤岳主稜を登攀する計画でしたが、6日午後から風が強まる予報だったので強行軍ですが6日登攀に変更しました。

  • 日程:2026年3月6日-7日
  • 参加者:SD(記録)、MR(会員外)
  • 行程:
    6日 赤岳山荘駐車場6:40~行者小屋9:20~文三郎尾根主稜分岐11:10~赤岳主稜取り付き11:40
    赤岳山頂16:30~赤岳鉱泉18:40
    7日 赤岳鉱泉8:00~赤岳山荘9:20
  • 地理院地図2.5万図:八ヶ岳西部

私が忘れ物をしてしまい出発が遅れてしまったのですが、赤岳山荘出発は概ね時間通りでした。寝不足の中コースタイムよりやや遅いくらいのペースで進み、行者小屋で大休止。天気が良く大同心から阿弥陀岳まで見渡せて、さらに高所での景色に期待が膨らみました。

<左から特徴的な大同心、小同心、横岳>
<左から赤岳、中岳、阿弥陀岳>


文三郎尾根を登っていくと赤岳西壁が見えてきます。この西壁の主稜が今回登ったルートです。文三郎尾根から主稜取り付きまでのトラバースが雪崩、滑落の可能性があって登攀中より緊張しました。

<取り付きからルートをなぞってみました。岩の裏側を通った箇所もあります>


赤岳主稜で一番難しいとされるのが1P目のチョックストーン越えで確かに出づらく、ロープの確保無しでは難しかったように思います。雪が少ないためピッケルがあまり役に立たなかったので、ルート全体を通して登りづらかったです。

<1P目のチョックストーン。初手から核心部でした>

6P目、私がリードで登ったのですが、おそらくアブミを使ったエイドありきのルートに迷い込んでしまい、次にリードのMさんが頑張ってくれたのですが最終的に捨てビナで安全圏まで降りることになり時間を無駄にしてしまいました。

<6P目やらかす前、楽しく登っています>
<ゴールまであと少し。雪が少なくなり風が強くなる。アイゼンが邪魔でした>


トラブルのため1時間程遅れましたが赤岳山頂に到着。稜線上に上がると烈風で頬や鼻の感覚が無くなり慌ててバラクラバを引き上げました。去年の会の山行では悪天候のため断念。嬉しい初登頂でしたが赤岳鉱泉に着く前に日没間違いない時間だったので、電話で到着遅れます。と連絡を入れて足早に下山しました。

<撤退の案も出ましたが登攀継続を選択。無事登頂できて良かったです>
<ヘッデンを点けながら急いで下山。疲れ果てていました>

18時40分に赤岳鉱泉到着。本来夕飯は18時からだったのですが遅れた我々にもちゃんと準備してくれていました。メニューは名物のステーキ!登頂祝いにワインを購入して美味しくいただきました。

<疲れた体に肉とワインが染み入りました>

翌朝は予報通り吹雪でした。止みそうにないので8時に赤岳鉱泉を出発。下山中に晴れてきましたが強風で7日に赤岳主稜の登攀は難しかったでしょう。強行軍でしたが6日の登攀で正解でした。

宿泊者が少なかったせいか追加料金無しで個室に通されたのですが暖房が効いていてギアを乾かせたので助かりました。赤岳鉱泉さん、ありがとうございました。

赤岳主稜はアイゼントレーニングで鍛えた前爪が存分に使えて非常に楽しいルートでした。ピッケルが効けば、なお良かったのですが贅沢でしょうか?天気にも恵まれて素晴らしい景色を楽しみつつ登れました。寒さ対策が難しいのですが来シーズンも積雪期のアルパインクライミングを楽しみたいものです。ビレイパートナーのMさん、ありがとうございました。また、よろしくお願いします。

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