大垣山岳協会

初の八ヶ岳は秋の赤岳・赤岳 2025.10.12

赤岳(八ヶ岳)

【一般山行】八ヶ岳・赤岳(2899m 一等△) 山梨県北杜市 HT

 この歳になって初めて八ヶ岳というものに登ってきた。

 当初は避難小屋一泊で南アの空木岳(ここも登ったことがない)の予定だった。が、ここにきて連続して台風の接近。直接の影響はないものの予定日の1日目が雨模様。そこで急遽リーダーから提案されたのが天候が安定しそうな日曜日を狙っての赤岳だった。なるほど。大きい山を知らないから僕には思いつかない発想だった。

<ルート図>
  • 日程:2025年10月12日(日)曇り時々晴れ
  • 参加者:L.NY、SL.HT、KM、TK、HM、YT
  • 行程:美し森駐車場6:05ー美し森頂上6:15ースキー場トップ7:25ー牛首山8:45ー赤岳稜線12:10ー赤岳12:40ー赤岳頂上山荘付近休憩12:50~13:15-大天狗15:00ー17:10駐車場
  • 地理院地図2.5万図:八ヶ岳東部

 中央高速を飛ばして現地へ向かう経験もなかなかない。なんだかお上りさん気分で登山口の美し森駐車場に到着。ガスが覆う中、先着の登山者がどんどん出発していく。見ると関東方面のナンバーの車が多い。こちらは早朝出発(大垣2:00発)の疲れもあってのんびりと準備して出発。

 登りは真教寺尾根、下りは県界尾根を利用する予定。まずは真教寺尾根取付きの美し森へ。まだ新しい木製階段の遊歩道が頂上まで導いてくれる。雨に濡れた時のための滑り止めまでついていた。

 穏やかな美し森を過ぎると緩やかな勾配の森が続く。広い道以外は笹が生い茂る。

 斜度がやや出てくると登山道らしい踏み跡となる。唐松林がなかなか雰囲気が良かった。

 スキー場トップに出ると尾根がやや細くなる。

 徐々に笹が濃くなり靴やズボンを濡らすようになる。が先行者の露払いしてくれたせいか思ったほどひどくはなかった。

 所どころ見晴らしの良いところがあ雲海の向こうに富士山の姿をうっすらと見ることができた。もう少し晴れているといいのだが見れただけでも良かった。

 大体予定通りの時間で牛首山の三角点に到着。見晴らしはないが落ち着く所だった。

 次のピークは扇山というらしいが通過点のようなところ。ここから若干くだっていく。

 樹林帯がしばらく続き、鞍部を過ぎると登り一辺倒になる。岩場も徐々に多くなる。見晴らしの良いところでは隣に荒々しい尾根が見えた。バリエーションで登られている尾根らしい。一番大きな岩をクライミングしているパーティの姿が見えた。

 振り返れば登ってきた尾根がシンメトリーになっていて格好良かった。

 途中、枯れ木のオブジェ群を抜けていく。

 2600mを過ぎて樹林が切れてくると代わって鎖のある岩場が連続するようになる。クライミング体験がないとちょっときついところだ。

 写真じゃわからないけど結構立ってる。降ってくる登山者が数人いたがそれなりに度胸が試されそう。

 振り返るとなかなかいい眺め。

 もうすぐ稜線に出るはずだがゴツゴツとした岩場が続く。どうやっていくの?と不安げなメンバー。ちょっと気温が下がってきてみんな上着を着た。

 稜線までの最後の岩場。落ち着いて頑張ろう。

 雲の流れを見て予想していた通りたどり着いた稜線は風が強くガスっていた。そのためか何だか剱岳より怖い感じがした。

 稜線西側の岩場に付けられたトラバース道で吹き上げる強風にビビる。一人だけ上着を着ずにここまできたが流石に寒くなってきた。岩陰に隠れてこっそりカッパを着た。

 辿り着いた山頂はこの天候にも関わらず人だらけ。

 隙を狙って記念撮影。みんな頑張った。

 山頂は風で寒いので山荘付近まで移動。風が緩いところを選んで休憩をとった。でもゆっくりできる気分ではなかった。

 下山は予定通り県界尾根。上部はガスガスで何も見えなかったが少し降るとガスが薄くなった。色づいた尾根筋、谷筋が美しかった。

 鎖場の急下降が続いた後、この絶壁に出た。足場の岩がちょっと湿り気味で慎重になった。

 2600mあたりから穏やかな雰囲気になる。しかしここからの距離が長かった。写真は大天狗と呼ばれる小ピーク。

 尾根を降りて谷沿いの林道跡に出る。後は今日の山行を振り返りながらのんびり歩いていく。最後は車道に出て歩くこと30分。到着した駐車場はすでにガラガラだった。

 山行とは関係ないが帰りの高速が事故のため一部通行止めになっていた。山間の迂回路を長い時間運転する羽目になり帰宅は日を跨いだ。

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