大垣山岳協会

天狗伝説が残る天狗棚に登る 2018.09.06

天狗棚

【週日山行】 天狗棚 (1240m ) 、1200 高 地 (1229.7m Ⅲ△) 安藤正明

  • 日程:2018年9月6日(木)
  • 参加者:L.安藤正明 他13名
  • 行程:岐建荒尾駐車場6:00=大垣IC=新城IC=R151号=R257号=県道507号=面ノ木ビジターセンター9:30~9:45-天狗棚10:45-1200高地11:35~12:15-天狗棚12:45-面ノ木園地13:15-富士見台13:40-車止め14:00~14:15=岐建荒尾駐車場17:15
  • 地理院地図 2.5万図:根羽(豊橋5-4)

 毎回、週日山行の山を選定するのに苦労する。私の場合は、皆さんが喜んでくれる楽しい山、余り登られていない山、危険の少ない山、標高700以上の山、等々を基準にして決めている。そんなことで今回は奥三河名山八選の山として親しまれている天狗棚から1200高地をめざすことにした。この山は古くから天狗の棲む霊山として地域の人々から崇められてきた山である。また愛知県には2か所しかない貴重な原生林が生育。樹齢300年を超えるブナをはじめカエデ、モミ、ツガなどの大木が茂り森林浴が満喫できる素晴らしい山である。

 2日前に襲来した強烈な台風21号の影響で道路状況と登山道の荒れ具合が心配された。そこで面ノ木ビジターセンターに問い合わせたところ、一部道路通行不能箇所があり、登山道には倒木はあるが登山に支障ないということだった。今日の参加者13名の平均年齢は73歳、ちょうど年齢に適した山である。新城インターで降り一般道を経由して目的地のビジターセンターに到着。天狗の巨大なオブジェが私たちを迎えてくれた。

 駐車場で準備をしていると「大垣の方ですか」と係員が声を掛けてきて、「台風の影響で富士見台方面は通行不能。木地師復元屋敷は古くなったので廃棄し今はありません。登山道には倒木がありますから気を付けて」というアドバイスを受ける。一部コースを変更して、まず展望台を目指すことにする。この辺りは標高1100m、気温20度。あんなに暑かった数日前とは雲泥の差である。肌寒い。別世界を思わせる。

 登山道に入るといきなり落ちた木の枝があり歩きづらい。しばらく行くと大木が完全に道をふさいでいる。難儀しながらこの場所を乗り越えると今度は金属製の急な階段が現れる。登り切るとまた階段が続く。ふうふう言いながらようやく展望台に、出発してから35分での到着だ。ここで一休み。眼下には津具の集落が手に取るように見渡せる。岩伏山、碁盤石山、茶臼山など奥三河の山々が一望できる。今日のコースで一番の展望。

 その後、いくぶん急登となるが直ぐに緩やかになり、いつの間にか天狗棚の頂上に着く。標識がないと気が付かないような頂上である。ここが今日の最高地点だ。出発してちょうど1時間である。しばらくすると中学生らし男女が次から次とやって来る。みんな「こんにちは!今日は!」と元気な声を掛けてくれる。ここで頂上の標識をバックに行交う中学生に写真のシャターを押してもらい元気をもらう。昼食にはまだ早い。1200高地をめざす。

 ここら辺りは原生林が続く。見事なブナ美林が広がる。色鮮やかなキノコがあちこちに点在する。みんな毒キノコだそうだ。オリエンテーリングのポストも点在し中学生たちも活用しているようだ。緩やかな起伏を快適に進む。この辺り一帯は「面ノ木園地」と呼ばれ遊歩道がいくつも入り組んでおり、うっかりしていると迷ってしまう。その標識を見定め右折、ゆっくり登って行くと三角点のある1200高地に到着。出発して1時間50分の到着である。

 この山は天狗ノ奥山とも呼ばれているが、ここも頂上らしくない頂上で展望もない。この地点は愛知県と長野県の県境である。今日の天候は曇りだが、下山まで雨の心配はない。中学生の一団もここまでは来ない。三角点には我々だけ、待望の昼食タイムとする。

 下山は天狗棚山頂まで戻り、特別保護区に指定されている原生林を下り、広い面ノ木園地に出る。その奥の井山には面ノ木風力発電所があり巨大な風車が3基回っていた。茶臼山高原道路まで下りて、舗装された県道507号線を左折する。しばらく行くと台風による崩落で道路が塞がれ、車の通行は禁止になっていた。車が通らないので安心して道路の真ん中を我が物顔で下って行く。「ビジターセンター1km」の標識を左折し登山道に入り、しばらくで富士見台に到着。直ぐに今度は石の広場に到着。岩が点在しベンチもあるが荒れている。ここは天狗どもが集まり修練に励んだ場所だと説明がある。ここからよじ登るように進むと前方にビジターセンターが見え、無事14時に全員帰着。出発して4時間25分。天狗伝説が残る天狗棚とブナの原生林の森林浴をたっぷり楽しむことが出来大満足の山行になった。

<ルート図>

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