大垣山岳協会

鈴木 正昭

飯地高原

山考雑記 車社会の進展が傾斜地の村を消した 2022.11.17

 木曽川のダム湖に面した急斜面に昔あった川平地区の廃村跡(恵那市飯地町)にこの春以来の探索に出かけた。12軒あった民家は50年前に全戸離村した。旧住民の一人は自動車社会が進み、車が使えない地では生活不能となった、と述懐する。十分に理解でき...
高時山(加子母)

高時山 難儀と共に楽あり 2022.11.03 

 甘かった。地図で、なだらかすっきりした尾根歩きだから、やぶは軽度だろうという根拠のない想定は真逆の結果を招いた。加子母・高時山への猪の谷尾根(仮称)歩き出しのササやぶはごく薄かったが、上に上がるにつれ、激やぶ化。速度は想定ペースの半分ほ...
点名・一ツ石

山考雑記 人去りて忘却の森神埼尾根再登の記 2022.10.11

 長良川の支流武儀川のそのまた支流、神崎川と円原川の間に北上する神崎尾根(仮称)。8月下旬に尾根踏破を試みたが未完に終わった。悔しくて再挑戦した。首尾よく念願を果たしたが、尾根筋の光景に暗鬱たる思いに包まれた。かつて、山仕事や炭焼きに村人...
点名・神崎

山考雑記 美林・迷走・掘削帯 神崎尾根歩きに学ぶ 2022.08.22

 勘違いから2時間も道間違い。尾根と沢をさまよい、苦労の末に正コース戻った。山中で不確かな光景を見て勝手な解釈をして迷走。過去にも何度もある勘違いミス。原理原則をおろそかにしたためだ。岐阜県山県市の神崎─伊往戸の尾根歩き。でも有益な寄り道...
糸瀬山

糸瀬山、30年ぶり麗しき森 2022.07.24

【 月例山行 】 糸瀬山 ( 1866m Ⅱ△ ) 鈴木 正昭  ミズナラの大木の輝かしい姿、巨大な天然ヒノキの立ち姿。美しく逞しい樹林を堪能できた。29年前に歩いた時の記憶は全く消えているが、多分その時もさぞ、ブナ帯林の天然の美に...
高曝山

山行雑記 高沢山と高曝山信仰と元号と静寂と 2022.07.11

【 個人山行 】 高沢山 ( 354m )、高曝たかじゃれ山 ( 457m ) 鈴木 正昭  関市の津保川右岸にある高沢山(354m)と高曝山(457m)に登った。前者は古代から続く観音信仰の山で、今なお健在の信仰の道を長く歩いた。...
千本木

千本立に立てて嬉しや、激やぶなんの 2022.06.13

 ひと月前に地理意識の混乱の末に直前まで迫りながら、引き返した信州平谷の千本立(1466m点名同Ⅲ△)への登頂を果たすことができた。山頂からの眺望は最高。近隣の山、遠く南アの主峰群の姿を拝し頭を下げた。悦楽の後には苦行が伴う。南尾根を下り...
千本木

東方子、桐山、千本立 ブナ帯歩き難渋記 2022.05.19

 南信・平谷村の里山尾根を歩いて、ブナ林帯樹林の若葉が織りなす緑陰をキョロキョロウットリ。でも最後の千本立(1466m点名同Ⅲ△)の山頂直前で思わぬ失態で引き返した。千本立という山名に樹林を愛する人々の思いを感じる。かつて、ブナやミズナラ...
飯地高原

山考雑記 廃絶した川平集落跡 長い石垣だけを見た 2022.04.19

 暗い林内の急斜面にそそり立つ石垣は40年前まで人々が暮らしていた住家の跡だった。木曽川の丸山ダム湖の北側斜面にかつて存在した川平集落を再訪した。昨秋には行き着けなかった生活路の川平道と沿道の住宅跡を現認できた。廃村となり約40年。旧住民...
唐塩山

唐塩山~前山、雪尾根幸せ歩き 2022.03.25

 4年前の6月、中津川・加子母山系の前山山行での失敗は長く胸の奥底に異物のようにつかえている。それを晴らそうと、唐塩山(1608m△Ⅲ)―小秀山前山(1814m△Ⅲ)に再挑戦に出かけた。心配した激やぶは適度な積雪の下。潜りもなく、尾根筋を...