大垣山岳協会

初冬好日:錫杖ヶ岳 2025.12.13

錫杖ヶ岳

【一般山行】錫杖ヶ岳(676m 三角点無) 三重県津市芸濃町 SK

 12月13日(土)は、三重県の中西部に、約30kmにわたり南北に連なる布引山地の北端、亀山市加太向井と津市芸濃町との境界にある錫杖ヶ岳へ。
布引山地は、その名の通り、布を引いたような緩やかに山々が連なるが、そのうち錫杖岳は、三角錐を持ち上げる鋭鋒で、標高は676mながら、好展望の山として知られる。
山頂の姿から、地元では「雀頭(じゃくとう)」とも呼ばれ、雨乞いの山でもあったという。
本当は、翌14日(日)の計画だったが、雨の予報のため、前日に繰り上げ、参加者は7名となった。
津市側の農業用の安濃ダムのダム湖錫杖湖の奥、にあたる津市芸濃町下之垣内集落に駐車し、下之垣内東コースから登り、同西コースで下る計画とした。

<ルート図>
  • 日程:2025年12月13日(土) 天候:快晴
  • 参加者:SK(L)(記)、YT(SL)、OS、GY、TS、FI、MT
  • 行程:大垣(集合)6:30-下之垣内東コース登山口(林道空地駐車)8:45…稜線分岐9:45…西コース合流点10:10…錫杖ヶ岳10:25~11:00…西コース合流点11:15…西コース登山口12:15…東コース登山口(駐車地)12:25-大垣(解散)14:40
  • 地理院地図2.5万図:平松

8:45 東コース登山口から登山開始。
今回はリーダーでトップを歩いているため、単独行みたいな画像になってスミマセン。

しばらく林道を進むが、川を渡る部分が流され、川床に降りて対岸に渡る。

山頂まで1~10の標識が付いており、2の部分で地形図上の林道が終わり、登山口となる。
良く手入れされたスギの植林の中の胸を突くような急登がはじまる。

振り返ると、皆さん、木の根にしがみつきながら頑張ってあがってきている。

この急登の途中、踏み跡が2つに分かれているところがあり、左手は尾根に続き、右手は沢に沿って巻くようになっている。
両方に林業用のテープが付いている。落ち葉が積もって、どちらの道がよく踏まれているのか分かりにくかった。
きちんと地図を読むことなく、尾根をそのまま進んでしまったが、しばらくして、GPSを確認し、誤っていることに気付く。
引き返さなくても、リカバリーできるだろうと進んだら、登山道との間に沢が入っていた。
地形図では破線のように見えて分かりにくいが、実はこれは「砂礫地」の記号、つまり水はない沢のことなのだった。対岸の登山道を確認し、涸れ沢をまたいでジグザグにリカバリーする。
ちなみに、!のような記号は、「雨裂」、つまり雨水の流れなどによって斜面に生じる幅の狭い線状の崩壊地なので、もう少し上部まで無理して登ってしまうと、大変なことになる。
分岐では、しっかり地図を読むこと、道を間違えたと思ったら、分かるところまで戻ることという原則が大事だと反省しつつ、皆さんにも解説。

9:45 稜線上に出たところで小休止。
ここからは、根っことかをつかんでいく急斜面になるので、ストックは2本じゃなく1本にしておいた方がいいですよとアドバイス。

根っこやトラロープを頼りに急登する。
その後いったんなだらかになったあたりから、広葉樹も交じるが、もうすっかり葉を落としていた。

10:10 番号9で、西コースと合流、ここからが最後の急登となる。
根っこにつかまりながらよじ登ると、岩にぶつかり、斜面を巻いていくと、あずまやに出会う。
そこから、花崗岩の間をよじ登っていく。

10:25 錫杖が岳山頂に到着。
ここまで樹林帯の中を歩いてきたので、山頂は飛び切りの青空がまぶしい。
あずまやでお昼かなあと思っていたけれど、風もなく、絶景に魅せられて、山頂で11時までゆっくりすることとする。

山頂から北に鈴鹿山脈の山々が眺められる。

伊勢湾方面は、愛知県側は知多半島、その奥に渥美半島、三重県側は伊勢の朝熊ヶ岳あたりから、神島まで一望。
後から登ってきた登山者が箸を忘れておられたので、Tさんが予備のをあげたら、パインアメをお返しにいただいたりとか、ほっこり交流。11時、さあ下山にかかりますか。

11:15 西コースの分岐から急降下する。東コースに比べると難場はわずかで、あとはたんたんと植林の中を下っていく。

12:15 山麓の本法寺境内に降り立つ。境内にはサザンカの花が咲いていた。
12:25 駐車地に戻り、登山完了。リーダーを務める時はいつも、天候に悩むけれど、抜けるような青空で締めくくれてよかった。

登山が早く終了したので、ゆったりと帰途につく。
途中の錫杖湖水荘では、安濃ダムのダムカードがもらえ、コレクターのGさんは満足げ。

渇水の錫杖湖越しに錫杖岳を見納める。皆さんお疲れさまでした。

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