【個人山行】御池岳T字尾根~奥ノ平(1241m)~土倉岳(1049mⅢ等△)東近江市君ヶ畑町 NT
昨年は鈴鹿の奥座敷、神崎川周辺の山によく通ったものだ。今年はとんと足を向けることが無かったが今月8日に天狗堂を訪れると3週連続での君ヶ畑詣でとなった。今回は御池林道からT字尾根経由で御池岳テーブルランドを周回し土倉岳へ下山予定である。

- 日程:2025年11月20日(木) 天候 晴れ
- 参加者:L.HT、OS、SE、NT、WY
- 行程:小又谷駐車場8:00-T字尾根登山口8:16-T字尾根頭918m-ボタンブチ11:21-奥ノ平11:44~12:13-東ボタンブチ12:43-土倉岳13:20-小又谷林道14:59-小又谷駐車場15:14
- 地理院地図2.5万図:篠立、竜ヶ岳
前日、伊吹山が白くなっているのを見て冬タイヤに交換、メンバーに軽アイゼン持参をお願いした。今朝も寒くて奥永源寺道の駅の温度計は-3℃、霜で白い小又谷駐車場を出発。

御池林道を15分歩いてT字尾根の取り付きに着いた。言わずとも先ず地形図とコンパスで進行方向を確認するメンバー、地形図登山がすっかり板について頼もしい。

南から登り詰めた尾根はT字に交差した標高918mPの高みであった。T字尾根の名付けは御池岳山頂台地から見ると尾根がTの字に見えることに由来する。ヤマップ地形図ではこの高みが「T字尾根最高点」と記されているが西へ800mほど行った標高967mが最高点であるのでT字に交差した標高918mPは「T字尾根の頭」と呼ぶのがふさわしいと思える。

鈴鹿の山でこれほど多く大きいブナの林が続いているのを始めて見た。三重県側とは植生が全く違っていた。木の葉が落ちて木の根まで陽光が届いた明るい尾根だった。

高度を稼ぐ毎に直径が10㎝以上高さは3mを越えるシャクナゲの高木が多くなった。花芽を沢山持っていたので来年の春は当たり年なのだろう、4月から5月が楽しみだ。

樹間の切れ間に御池岳南面の断崖が見えた。左の白っぽい岩が「天狗ノ鼻」その右隣の岩壁が「ボタンブチ」である。テーブルマウンテンが近くなった。

標高967mPからの下りである。唯一の岩場でロープが垂らされていた。先日の雪が所々に残り木の根が濡れており慎重に下った。

シャクナゲの尾根となってブナ林は終わったと思っていたが山頂台地へ続く斜面にまたブナの林が出現し手招いた。広い斜面は落ち葉で埋まっており時々道を見失った。

高度を稼ぐ毎に雪が途切れなくなった。山頂台地直下100mの急登は雪で道を見失い最後は登りやすい所を個々に選び直登した。下山は軽アイゼンの使用も考えなければと思った。

急傾斜地を乗越すといきなり山頂台地(テーブルランド)に出た。振り返ると先日登ったばかりの天狗堂、その後ろは日本コバの山塊で遠くに御在所岳が霞んでいた。

テーブルランドを北に進むと雪の上に踏み跡を見つけて後を追った。シダと細葉の草地にマユミが幹をねじらせ梢をくねらせて所々に造形的な林を造っていた。

カルスト地形の歩き辛い風化した石の間を足元に注意して歩く、視線をあげると風雪で叩かれ幹を真っ直ぐ伸ばせず傾いたマユミの樹々と風化した庭園風の石に見とれて足を止めた。

御池岳の広い山頂台地には小生が知っているだけでも10以上の小池が有る。本日此処まで庭園を形成する3ツ目の池、これは東池と言うようだ。

ボタンブチに到着、西と南側が断崖で東近江市街地の先に琵琶湖が霞んで見えていた。

断崖に突き出た天狗ノ鼻である。その先に登って来たT字尾根が・・・なるほど此処から見るとまぎれもなくTの字、その名付けに頷いた。御池川を挟んで背後に天狗堂とサンヤリ、最奥に霞んでいるのは日本コバである。

これから奥ノ平へ向かう。登山道は雪解け水で赤土がぐちゃぐちゃ、朝の出発時にスパッツを着けたのが正解だった。それでも登山靴は泥まみれとなった。

北の右手前に三国岳、左奥に鈴鹿最北の霊仙山が谷山、幾里、ボンテンと東に尾根を延ばして大きな山塊で見えている。彼等を従えるように最奥には冠雪した伊吹山が眺められた。

獣害防御柵を横目に見て奥ノ平へ着いた。今日は穏やかな天候の予報で有ったが風が強く冷たくて東の三重県側斜面に移動して腰を降ろすと幾分和らいだ。直ぐ足下に中里ダム、その後に笙ヶ岳から多度山へ続く養老山地が見えた。南の藤原岳、竜ヶ岳の先に薄く霞む伊勢湾を眺めてランチタイムを過ごした。

ランチタイムを終えてテーブルランドの最終目的地「東ボタンブチ」を求めて尾根を南進した。1194mPは確認出来たが東ボタンブチを特定する名板をそれらしい木や岩に求めたが無かった。藤原岳の眺めの良い断崖の岩場が「東ボタンブチ」だろう?と決めて写真を撮った。

東ボタンブチから西にトラバースすれば土倉岳の下降点は容易に発見出来ると思っていたが踏み跡が幾つか在ってもたついた。山頂台地からの下降は南面のせいか雪も無く土も乾いていた。T字尾根の様子から下山は軽アイゼンも覚悟していたのに必要無くて助かった。

土倉岳は四方に尾根が延びた広い山頂だった。「点名・河倉峠Ⅲ等△」今日初めての三角点石柱を前に記念写真。

土倉岳からノタノ坂へ続く尾根道は判り易く歩きやすい道であったがノタノ坂は谷道で石がゴロゴロしており油断が出来ず夏はヒルの巣窟と思われた。

小又谷に架かる橋を渡って林道に出ると10分ほどで登山者駐車場に着き今日の山行を終えた。誰かが本日の歩数を2万5千歩と言っていた。76歳と77歳の高齢者2名を含むパーティーで休憩時間を入れて7時間ほど、よく頑張った。完


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