【週日山行】竜吟七滝、水晶山(462m) 瑞浪市釜戸町 NT
当会6月の週日山行はOM.Lの下、6名の参加で瑞浪市釜戸町の竜吟七滝と水晶山で行われた。美濃地方は昨日まで激しい雨だったが梅雨の束の間を楽しんだ報告である。

- 日程:2025年6月12日(木) 天候 晴れ
- 参加者:L.OM、IK、OS、KT、NT、MK
- 行程:竜吟の森駐車地9:47 竜吟湖10:58 水晶山11:26 駐車地13:16
- 地理院地図2.5万図:瑞浪
竜吟湖周辺は昨年の県民スポーツ大会山岳部門の会場であったが竜吟七滝は訪れていなかった。昨日まで続いた大雨の影響で谷は激流が岩を噛みゴーゴーと唸って凄い迫力だ。

出発後直ぐ右上に花崗岩の40mほどの岩場が現れ、見上げるとボルトやロープが見える。
クライミングゲレンデの竜吟岩だ、困難そうには見えず岩講習会には最適の岩と思われた。

我が家近くのササユリは既に散ったが此処にはまだ残っていた。K氏から「ヒメサユリ」とのクレームがついたがヒメサユリはオトメユリと呼ばれ雄蕊の先が黄色いはずである。飯豊や朝日連峰など関東以北に多いようだ。中部以西の山野で見るのはササユリのはずだ。

竜吟七滝「一の滝」である。昨夜まで激しい雨だったせいで大迫力の垂瀑、爆風の飛沫でレンズに水滴が付く、背を向けて近づきハンカチで拭いて直ぐ撮った。滝壺の奥に不動仏が祀られているようだが増水しており危なくて近づけなかった。

竜吟滝は不動滝とも呼ばれ御嶽教の行場で有ったと伝えられているようで滝壺付近に不動明王が安置されているようだ。滝巡り道脇の石仏だが何となく不動明王に見える。

「二の滝」これも大迫力。水が黄色く濁って見えたが陶土のせいだろうか、瑞浪市は美濃焼の産地として室町時代から続く陶器産業で栄えている町だ。

竜がうねるような、というより「大暴れの激竜」の大迫力の流れを二ノ滝上に架かる安全な鉄橋の上から眺めて進んだ。

「縁結びの樫」奥美濃などの山中で「連理の木」を見ることは珍しくないが、このように真横に見事に結ばれたのを見るのは初めてだ。地中で結ばれていた根が成長期に表土が流出し地上に出て大きくなったと思われる。

「えびす滝」水量が多すぎて「えびす」の名付け本来の流れの形状が分からない。写真の様相からは「暴れ竜」の表現しか思い当たらない。

「あんま滝」本来は大岩が重なり合った「隙間を流れる小さな滝」だとか、平時の流れと違いすぎて「あんま」のイメージが湧いてこない。

「昇竜滝」平時は斜面をくねって流れる滑滝だそうであるが、水量が多すぎて爆垂滝となっていた。渓谷に下りて眺めると「昇竜」が味わえるそうだが危なくて近寄れない。

「ボンテン滝」平時は10mの斜面を二筋で流れ落ちているようだが本日は水量が多すぎて一筋となり滝と滝壺の段差が縮まりボンテンの趣が消えていた。

「七滝の小径」を終えて「竜吟湖さわやかの小径」に入った。左手側に「森のゆうえんち」の看板と共に空中スライダーなどのアウトドア遊具施設を見た。そして「百畳岩」なる花崗岩の一枚大岩にロープが2本ほど垂らされて子供が上り下り出来る様になっていた。

ゆるい傾斜のスラブの花崗岩は乾いておりフリクションが良く効いて簡単に登れた。幸いに子供がいなかったのでジジイの遊び場となり楽しんだ。岩の上に座り休憩すると心地よい風が流れていた。

実は遊歩道で森の維持に携わっていると思われる二人に会った。竜吟湖の水位を訪ねると多いとのことだった。これまでの七滝の水量から「然もありなん」と、だが堰堤に上がると昨年と大差あるように見えない。水がダムのゲートを溢れ越えているイメージだったが、

当初計画では竜吟湖を周回する予定であったが男だけだと自己に甘く流される「早く水晶山で昼飯にしようや」手を抜く相談事は直ぐに決まる。あっさり周回を諦め「こもれびの小径」から「やすらぎの小径」の木階段を詰めて水晶山を目指した。

水晶山の名付けは古来に水晶が採掘されたことに由来するようだ。東屋の有る最高点から少し降りたところの岩場に北と東と南の展望が確保されていた。東面の雲の上に大屋根のような恵那山の山頂部が見えて南には先日登ったばかりの屏風山が土岐川を隔て山名そのままに屏風のごとく南北に連ねていた。我々がいる岩は東側が切れ落ち「おむすび岩」と呼ばれるクライミングのゲレンデだそうでハンガーボルトが打たれていた。

個人山行以外で女性の参加者が全く居ないのは記憶にないほど珍しい。ランチタイムは男だけでは味気なく時間を持て余すと思われたが意外や盛り上がった。KTさんの女性なしで盛り上がる秘話に他の男5人の聴き耳は釘付けだった。

「鳥屋尾根の小径」から下山したが国土地理院地図には水晶山山頂台地に道の記載がなく躊躇した。しかし瑞浪市発行のウォーキングマップに記載が有るので入径した。

「瑞浪市自然ふれあい館」発行の竜吟の森のパンフレットや水晶山の山名柱には標高が459mと記されているが国土地理院地図には3m高い462mで表記されている。水晶山には三角点が無く独立標高点表記である。令和7年4月1日より水準測量から衛星測位を基盤とする値に改定されて笠ヶ岳や三方崩山等が軒並み1m低くなったがそれとは違うようだ。
何故だろう、水晶山山頂の東屋を建築した当時の標高表記が459mだったのだろうか、考えると眠れない。完
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