大垣山岳協会

山頂に氷の羊がいた大川入山 2025.03.06

大川入山

【 個人山行 】 大川入山( 1908.3m Ⅱ△ ) ST

  • 日程:2025年3月6日(土) 天候 晴れ
  • 参加者:ST、他2名
  • 行程:治部坂高原駐車場7:40→大川入山登山口8:10→横岳9:30→1683m三角点10:20→
    大川入山山頂12:05~13:05→治部坂高原駐車場15:
  • 地理院地図 2.5万図:浪合

 大川入山は木曽山脈の一番南にある山で数年前に山岳協会で大川入山の計画があり実行された山だ。

大川入山登山口で地図の確認

 駐車場から道路を横断すると大川入山登山口の標識があった。雪は硬く締まっていて早速アイゼンを付けて進むと沢があり雪に覆われている橋を渡った。そこから尾根上に取り付き先ずは横岳を目指した。

広くて歩きやすい登山道
尾根道は段々と狭くなり左側は崖

 尾根道を登ると遠く前方にはこれから目指す大川入山が樹木の間から見えた。本当にあそこ迄登れるんだろうかと思ったが今日は快晴で風もなく暖かい。日の入りも長くなり何とか頑張れるだろう。

カラマツ林の中から大川入山

 傾斜は緩いが道は狭くなって歩きにくくなってきた。左側をみると滑落したら20メートルぐらいはありそうだ。尾根を巻きながら登っているのでこの辺りが一番崩れているみたいだ。足元に注意しながら登ると植生が変わりカラマツが多くなり横岳は近い。

横岳山頂に着いた

 傾斜が緩く登った先に横岳の道標があったが樹木に覆われて展望は無かった。以前に登った時に横岳付近でカラマツが一面に黄葉していたのを思い出した。今日のカラマツ林は枝に氷が付いてその粒が舞い落ち空中に輝いてダイヤモンドダストの様に見えた。四季折々のカラマツ林は綺麗だ。

横岳を過ぎるとダケカンバが多くなる

 横岳からは視界が広がり緩いアップダウンを繰り返しながら進むと山頂まで2キロという標識があった。

 この標識の高さから積雪は1m以上はあるようだ。

カラマツは落葉するので樹木の間からは遠くの山々がよく見える

 この2キロ地点からはまたアップダウンの繰り返しが続き最低鞍部の1キロ地点の標識も通過した。

 途中にカラマツの幹に光があたりその幹の影が雪面に映ってまるでストライプ生地のようで綺麗だ。

 雪で分からなかったせいもあるが、いつの間にか1683mの三角点を見逃してしまった。

 ここを過ぎた辺りからは急登が続きそれとともに樹木は少なくなってきた。積雪の少ない場所では笹が起き上がり笹原が広がってきた。このあたりから山頂までは急坂が続く。彼方此方の笹が雪の中から顔を出して早く春の日差しを待っている様だ。

 山頂の樹木には霧氷が付いているのが見えたが暖かいので着くまでに溶けてしまうかもしれないと思い少しばかり足が速くなったが、標高差で100mぐらいの登りはきつかった。

 登る途中には霧氷が溶けて一部氷の花が咲いたような樹木があり思わず写真を撮るが、どうも巧く写せない。

 氷の花が咲いているのをみながらそこを通り過ぎると山頂に到着した。

 山頂からは素晴らしい景色が広がった。目の前には南アルプス、八ヶ岳、中央アルプスが見えあれは空木岳だろうか?今年の山岳協会で企画が予定されている。御嶽山、乗鞍、別山や尖った山は大日ヶ岳らしい。素晴らしい展望だ。山頂は風もなく暖かい。

 少しゆっくりし過ぎて下山開始が13時を回ってしまった。

あの山は白山だろうか?いや違う別山だと会話が飛び交う。
千丈ヶ岳、北岳、間ノ岳と続く南アルプス。北岳はひと際目立ってみえた。

 山頂には登山者が数組しかいなく静かな山頂を楽しむ事ができた。下山は往路を下るが最後の最後に、沢へ下る手前の尾根を直進してしまった。気がついたのが早かったので好とした。 

<ルート図>

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