大垣山岳協会

セッピモンスターの貝月山 2025.02.24

貝月山

【 個人山行 】 貝月山( 1234.2m Ⅱ△ ) ST

  • 日程:2025年2月24日(日) 天候 曇り時々雪
  • 参加者:ST、GY、他3名
  • 行程:揖斐高原キャンピングセンター7:45→貝月山第一リフト登山口8:10→第二リフト分岐8:45→ヒフミ新道10:10→小貝月1226m11:00→江美の池11:30→貝月山11:45~12:15→1031尾根→揖斐高原旧スキー場14:35→揖斐高原キャンピングセンター14:50
  • 地理院地図 2.5万図:横山

 またしても連休は西高東低の気圧配置になり寒気団が日本海側を中心に各地に大雪をもたらした。しかし天気予報を見ながらもう少し雪山ハイクを楽しみたいと思っていた。

 天気の良さそうな日曜日に貝月山に登り、下山は冬山ルート1031mに降りようと友人が計画をしてくれた。しかし雪が深そうなのでラッセルが心配だった。

決していい天気と言えないのに車は8台止めてあった。

 準備をしていると4人のパーティーがゲレンデを登っているのが見えて、トレースを付けてもらえるのでありがたい。しかし雪は降りやまないのでこれから先の天候が気になった。

トレースが付いていても雪は重くゲレンデの急坂はきつい。

 ゲレンデの急坂を登りきると貝月山登山道入口に着いた。

いよいよここからが登山開始だ。

 植林された杉の登山道を穏やかに登り、第二リフト分岐で地図を見て現在の位置確認をした。

 分岐からは稜線歩きになり視界も開けたが周りは一面のガスと銀世界だ。

水分補給時に地図の確認

 トレースは付いていても標高900mを過ぎた所は道幅が狭くまた右側は崖になっているのでアイゼン歩行とストックには気を使った。

巨大な雪庇にびっくり

 尾根は標高が高くなればなるほど雪庇が飛び出し積雪は2m以上あるようだ。急坂の連続で先に見える小貝山は遠く中々着かない。先行者のトレースがなければここまで行きついただろうか。

ストックは何処までも埋まる。

 この辺りにはイワウチワの群生地があり春になると斜面にイワウチワが咲きピンクの花々を見ることができる。春が待ち遠しい。

 小貝月までもう少しだがしんどい。太陽が雲の間から時折顔を出して励ましてくれる。
登山口では少しばかり雪が降ったが、稜線に出てからは雪もやんだ。ガスがかかっているが、曇り空で風もなく暖かい。青空はないがこれは登山日和かもしれない。

小貝月のピークはもうすぐそこ

 小貝月の少し手前は崖になっているのだが、雪で崖がわからない。普通は巻いて登るのだが直登をした。 

先行登山者はすでにいなくなり静かな山頂になった。

 やっと小貝月山に登頂できた。奥には貝月山の山頂らしき展望台が見えた。ここまで登ればもうそんなに急坂もないので大休止をして栄養の補給をした。

 ご一緒してくださったMさんはトレースの付いた登山道では物足りなく踏み跡のない雪面をラッセルしながら登られたがそれでも速い。若さと体力が羨ましい。

 小貝月からは緩やかな登山道になり快適に登って行くと周囲は明るくなり一部青空が出てきた。

大きなブナに出迎えられてほどなく山頂に到着した。登山者は6人ほどおられた。
夕方からは降雪予報らしく空には雪雲が迫ってきた。

 山頂からは伊吹山はガスで見え無かったが金糞山やブンゲン、北東に小津権現山が見えた。昼食を食べようとしたら、ラッセルをしてくださった三人組が私達と同じ冬季ルートを下山される様なので後で追っかけるからねと声をかけた。

山頂から北向の尾根を降りる。昨夜降ったふかふかの新雪は柔らかい。
尾根の両側には雪餅の花をおもわせる樹木が実に美しい。

 1030m地点からは激下りになり所処尻セードしながら下り時々踏み抜いて倒れたがふかふかの新雪なので転んでも痛くない。

下りはわっぱよりもスノーシューが断トツ速い。

 2時間少々で旧揖斐高原スキー場ゲレンデに着き、スキーの初心者コースに入ると雪がかなり降ってきた。

 今から40年ほど前にはこのスキー場も大賑わいだったのだが、スキー人口と積雪の減少で廃止となってしまった。使われなくなった山荘やロッジはこのまま廃墟になるのだろうか。

 日本のバブルを知っているだけに何か寂しく思いながら駐車場に着いた。

<ルート図>

コメント