大垣山岳協会

ピーカンの小津権現山 2025.02.15

小津権現山

【 個人山行 】 小津権現山( 1157.7m Ⅱ△ ) ST

  • 日程:2025年2月15日(土) 天候 晴れ
  • 参加者:ST、他4名
  • 行程:藤橋道の駅登山口149m6:45→鉄塔7:45→横山ダム電波塔9:15→999m地点10:40
    →1081m地点11:30→小津権現山頂12:00~12:30→999m地点13:10→電波塔14;10→藤橋道の駅15:20
  • 地理院地図 2.5万図:横山・美濃廣瀬
<ルート図>

 二月に入り厳しい寒波が日本列島を覆い特に北陸方面は連日雪が降り、わが町大垣も10cmほど雪が積もった。

 山友が今しか登れない九頭竜方面の山に計画をしてくれたのだが、積雪が多すぎて雪崩などの危険もあるので変更して、藤橋道の駅から小津権現山に登るという連絡があった。ただ、行程が長いので999m地点に12時に着かなければ引き返すという計画になった。

 藤橋道の駅の一番西側にはもう登山者らしい車が多く駐車してある。時間は6時30分と早いが、車が次から次へと入ってきた。登山の準備をしていると、目の前に車が止まりSさんと呼ぶ声がした。目を上げると何と大垣山岳協会のOT、OH、OSさんが乗っておられ、お互いに正直びっくりした。

緩やかな杉林は数人のトレースがついていた。

 道の駅裏の林道は雪が深く歩きにくいので其々にスノーシューやワカンを装着していると、韋駄天の異名をもつOさん達に早々と抜かれた。流石に装具をつけると歩きやすくなった。林道をつづら折りに終点まで登りそこから尾根に取り付いて1時間ほどで鉄塔に着いた。

鉄塔から見た天狗山

 鉄塔からは天狗山がみえた。きっと誰かは登っているとおもうがラッセルが大変そう。鉄塔を越えた所からは樹林帯の急坂の連続で、先ほどまでのおしゃべりが静かになった。倒木もあり404m辺りでスノーシューやワカンでは登りにくく体力も使うのでアイゼンに付け替えた。

 雪が硬く締まってアイゼンを付け替えてからは登りやすくなったが時折足の踏み抜きは何回もあった。次から次へと登ってくる若い登山者に追い越されたが焦らずゆっくりと登った。やっと横山電波塔までたどり着くと視界が一気に広がる稜線にでた。

横山電波塔

 電波塔からは広葉樹林が広がり真っ青な空に、真っ白な雪が輝きまぶしい。稜線には大きな雪庇があり雪庇の間からは飯盛山、鍋倉山、貝月山が見え特に伊吹山は半円みたいな形にみえた。そういえば伊吹山は登山道が閉鎖されてからは登ってない。

硬く締まった大きな雪庇

 登山道はトレースがついて歩きやすいのだが、暖かいせいか雪面が緩んで時折踏み抜きにあい思わず声がでてしまう。そんな時、仲間の一人が片足を深く踏み抜きそこから自力では這い上がれなく二人がかりで引っ張って脱出できた。時間をかければ這い上がれるだろうが、やはり単独で雪山に行くと思わぬリスクもあると思う。

標高999m付近を過ぎた所

 写真では分かりにくいが雪庇にクラックが幾筋かついていた。やっと小津権現山が見えてきた。

木々の間から屏風、能郷白山、冠山、白山が見える。

 標高が上がるにつれて大きなブナが多くなりまた尾根の両側には福井の県境の山々や伊吹山、養老山脈が連なりまるで絵葉書の中を登っているようだ。

真ん中の山は伊吹山

 見渡す限り何処までも何処までも山の稜線が続く。何て綺麗なんだろう。標高1081mまで登ってきた。あと少しで山頂だ。あまりに綺麗な景色なので水分補給といいながら景色を眺めては立ち止まっているせいか、時間もどんどん過ぎていく。先を見るともう登山者が一組、また一組と山頂から下ってみえ、その中に山岳協会のOさん達と出会うのではと思っていた。

小津権現山山頂に到着した。

 山頂に到着したら何とOさんたちは私たちが登頂するのを待っていてくれたようだ。大垣山岳協会の仲間の優しい心遣いに感謝をした。山頂では目の前に白い花が開いた様な形の花房山、ずっと奥には白山、乗鞍岳、御嶽山、北、中央、南アルプスの稜線が続き最高の展望を見ながらの昼食を摂った。

Oさんたちと別れてからそれぞれに写真タイム

 山頂は私たちの登頂が遅いせいもあるが、意外と登山者は少ない。風もなく暖かいのでここで1時間ほど休憩したいのだが、下山は約3時間ほどはかかるので昼食は30分だけの短縮にして下山の準備をした。

 小津権現山のプレートはあったが祠がない。雪に埋まっているらしいが積雪は2mほどだろうか。

 何回も振り返りながら山頂を後にした。下山は登山者のトレースを踏んで快適に下った。それでも数人の登山者に追い越されてひょっとしたらもう私達だけかもしれないと思い770m付近で時計をみたら14時10分だ。この時間なら15時過ぎには駐車場に着くだろうと思った。

 好天に恵まれて最高の小津権現山を楽しんだ山行でした。

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