【 個人山行 】 竜王山( 825.8m Ⅲ△ ) 綿向山952m付近途中撤退 ST
- 日程:2025年1月16日(木)
- 参加者:ST、他3名
- 行程:御幸橋8:45=西明寺=竜王山駐車場8:50→竜王山登山口8:53→千畳平10:10→竜王山山頂10:20→竜王東オンバノフトコロ842m10:21→綿向北西920m11:20→952m付近撤退11:30→913m分岐休憩12:30→竜王山13:10→登山口13:50
- 地理院地図 2.5万図:日野東部
昨年から間伐作業と作業道開設工事の為、綿向山の表参道は登れなくなくなっている。アップダウンと山頂直下はかなりの急坂があるが、竜王山からは綿向山に登れるので行こうと誘われた。北陸方面は積雪も多く新雪と霧氷が楽しめると思い、山友と早朝6時に大垣を出発をして御幸橋駐車場で滋賀県在住の友人と合流した。普通ならこの時期は平日でも駐車場は満車なのだが、登山者はいなくて車が1台だけ止まっていた。

竜王山登山口まで乗り合わせて移動した。昨日の夜に降ったらしく雪は少し積もっていた。
日差しがないせいか寒い。

つづら折りの登山道を登ると段々と積雪が多くなり、アイゼンの底に雪が付いて払いながら登りきると千畳平という標識のある場所に着いた。まるで冷凍庫の様に寒いが樹木の枝や幹に霧氷がいっぱい付いた白銀の世界が広がり心も弾む。先に進むと緩やかな坂はここまでで目の前には竜王山に登る長い長い階段が待ち受けていた。

階段を登りきると標高826mの竜王山山頂に到着した。山頂は樹木に囲まれて展望はない。風は無いが寒い。山頂から綿向山に向かう稜線の途中に鉄塔がありここで晴れていれば比良山系や琵琶湖が見えるはずだが周りは雲に覆われて真っ白だった。

綿向山の天気予報はいいはずだが山頂周辺はガスで覆われて真っ白だった。
だんだんと積雪は多くなり20cmはあるか。新雪は柔らかく急坂の斜面になると爪が巧く効かなく10本爪がよかったと思ったが後の祭りだ。

小さなピークを越えていくと標高913mの所に分岐がありそこを南に曲がった。小刻みなアップダウンが続いた。

雪が柔らかくこの先6本爪では厳しいかもしれないとまた不安が過る。



勾配は30度はあるかもしれない。ロープは所処に張ってあるのだがロープや木、岩など掴む所がないと爪が効かなく滑って滑落の危険があり低山だと思って6本爪を持ってきた事を悔やんだ。
標高950m付近、多分6本爪でも山頂までロープを頼りに登れると思ったが下山の事を考え、前爪踵爪が無いとこの角度は危険と思い友人にここで撤退したいと声をあげた。
山頂まであと標高差で160mなので残念だが友人もチェーンスパイクでは山頂直下はもっと角度がきつくなるのでここまでにしようと言ってくれた。前爪のアイゼンを持っていかなくわっぱで大丈夫と思ったのが甘かった。反省

前爪、踵爪の無いアイゼンでの急勾配は掴まる物がないと立って歩けなく尻持ちをついて慎重に下った。尾根の幅は狭く右側に滑落したらまさに遭難となってしまう。
913mの分岐まで降りてきた時は正直にほっとした。地図で角度のきつい場所がある事はわかっていたが低山だから大丈夫だと侮っていた。低山をなめてはいけない。

オンバノフトコロ鞍部まで降りてきた時ガスが切れて太陽が顔をだし辺りは一面に日が差して、青空に凍った霧氷が輝いた。この景色が見たくてここにきたのだ。消化不良の気持ちが吹っ飛んだ。


標高842m付近の鉄塔では展望が開け登りでは見えなかった比良山系の山々と琵琶湖が美しい。そういえば1月5日に実行された山岳協会企画の干支の山である蛇谷ヶ峰からも琵琶湖や伊吹山、霊仙、御池などの鈴鹿の山々がみえた。わが町から2時間弱でこのような素晴らしい山に登れることに感謝した。
反省の多い綿向山だったが、雪がしっかり締まっているときに装備をしっかりして再度登りたい。
(今回のレポートの写真は山仲間のものを使用させていただきました)

コメント