月報「わっぱ」 2025年2月(No.519)
【 月例山行 】 蛇谷ヶ峰( 901.5m Ⅱ△ ) MT
- 日程:2025年1月5日(日)(晴れ)
- 参加者:CL.MY、SL.NT、OM、KT、GY、ST、NY、MK、MT、YM
- 行程:岐建荒尾駐車場5:30=道の駅塩津街道あじかまの里=グリーンパーク駐車地7:55~8:15-釜の谷登山口8:25-余市登山口分岐9:15-朽木スキー場分岐10:30-蛇谷ヶ峰10:45~11:25-余市登山口分岐12:10-余市登山口12:35-グリーパーク駐車地13;20=岐建荒尾駐車場16:30(解散)
- 地理院地図 2.5万図:饗庭野(宮津4-2)、北小松(京都及び大阪1-1)[北緯35°19′、東経135°56′]
今年の初登りは滋賀県高島市朽木の蛇谷ヶ峰、今年の干支に因んで計画された。グリーンパークの駐車場は登山者と温泉施設利用者が共有している。登山後の温泉の至福を求めてか、それとも干支に縁か。8時前なのに駐車地はすでに20台以上の車が止まり、出発の準備中も次々と車が入ってくる。冬季もトイレが利用できるのは、蛇谷ヶ峰が身近な山であるとの証だと感じた。
駐車地から登山者に踏まれた林道の雪道を辿り、登山口の標識に案内されて尾根に上がった。なだらかな尾根道を進むとやがて知善寺谷の源流を渡渉。ここから552mの余市登山口分岐まで急登となる。
トレースがあり踏み固められた雪道は、ワカンを必要としない。軽アイゼンも装着しない当会メンバーは、雪をしっかりと踏みしめて歩行。油断するとバランスを崩し、雪の階段を壊して体力を消耗するので注意が必要。最近は軽アイゼンがあり簡単に取り外しができるので便利ではあるが、雪山の歩行に磨きがかけられていない気がする。余市登山口分岐で小休止。
余市登山口分岐から朽木スキー場分岐まで約300mの急勾配が続く。段差のある階段を交えた急傾斜の雪道を、一歩一歩確実に進める。急傾斜地を登り終えると昨晩の雪で樹氷が陽光を浴びて眩しく輝いている。登山者への労いのお花見である。1時間15分で分岐に到着。
下見の時は高島町側の東の斜面下に蛇谷が見えて、予備知識で得たオロチが見えたことで大変感激したが、今日は琵琶湖から湧き上がるガスに覆われて見ることが出来ない。すると、会員のKさんが30m程先の蛇谷ヶ峰に向かってお祈りしているではないか。そんな姿を目におさめて、蛇谷ヶ峰の山頂を目指した。傾斜はあるが幅があるので、下山者の事も考えて、それぞれに合ったルートで山頂を目指した。

山頂で記念写真を撮っていると、お祈りが良かったのか、蛇谷のガスが所々で切れて、幻想的なオロチが登山者の目にそれぞれの形で現れた。点名・蛇谷ヶ峰、標柱は雪の下だが山頂山名柱付近で写真を撮る。風のない冬の陽だまりの雪上での昼食は格別である。南に武奈ヶ岳が一際高く目を引いた。
高島側のガスが時々切れると、琵琶湖の対岸にどっしり構えた伊吹山、その南に霊仙山が顔を出した。休憩中も子連れの登山者などが和気あいあいと登ってくる。 リーダーが自信の無いメンバーへ軽アイゼンの着用を指示し、予定時間を前倒しして分岐を目指して下山開始。ゆるんだ雪が時々団子となり靴を払う。標高552mの分岐から余市登山口を目指して知善寺谷の左岸尾根を下降した。登りに比べて距離は長いが、傾斜が緩やかで歩きやすい。下見の時も感じたがこの下山ルートは変化もあり正解である。
余市登山口から林道を歩き、広い車道に出て歩く事300mで右に折れ、道なりに進むと知善寺谷に架かる立派な吊り橋を渡り駐車地へ到着。その後温泉につかり至福のひと時を過ごした。
今年の初登りは、Mリーダーのもと新春の陽光を浴びた穏やかな雪山の一日を楽しむことが出来た。今年も良い年になると感じられる山行であった。

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