【 個人山行 】 奥美濃・冠山 ( 1256,6m Ⅲ△ ) HT
- 日程:2024年12月30日(月) 天候 曇り
- 参加者:HT、HM
- 行程:駐車地6:50-1262m標高点10:30-冠山山頂11:55-休憩12:30~13:00-1262m標高点13:30-駐車地14:50
- 地理院地図2.5万図:冠山
今年の年末は奥美濃も降雪量が多いようだ。新雪を狙って冠山を訪れた。今回は久しぶりにスノシューでの山行。
ルートは「山と渓谷」でも紹介された冠山トンネル岐阜県側からの尾根ルート。昨年から訪れる人が多いルートだけに駐車地を心配したが行ってみると駐車車両はなかった。
前回訪れたときは防護壁横の階段を利用して取り着いた。今回は駐車地脇の山腹に雪が豊富でそちらから取り着いた。スノーシューで全く問題ない。途中に2箇所、太めのロープが張ってあったが登山用だろうか。

久しぶりに無垢の雪面にトレースを刻む。トップラッセルした者だけに許される眺めが気持ちいい。

HMさんも荒らされてない雪面の魅力に目覚めたらしく積極的に先頭をいく。

陽が差すと雪面に描かれる陰影にはいつも目を奪われる。

左手を見れば青空のもとに冠山の三角が浮かび登高欲を呼び覚ます。

冠山峠道の尾根に乗っても美しい雪面と樹林が続く。

振り返れば徳山ダム湖を覆う雲海が素晴らしい。

後ろから追いついてきた登山者がいたので挨拶を交わす。顔を見てお互いに唖然とした。知り合いの男性だった。この方とは2月11日にもここ冠山で出会っている。その他にも何度か偶然に山中で会っているのでその奇遇さに驚いた。聞けばご友人と共に若丸山を目指しているとのこと。その友人はかなり遅れているらしい。このルートで一番と思える難所をこの方にラッセルしていただいた。

ラッセル、お疲れ様でした。

苦しい急登を終えると天国のような穏やかな風景に包まれる。1262m標高点(冠ケ峠)まで気持ちの良いスノーハイク。

冠ケ峠を過ぎると急なアップダウン。前方には白い三角形がまだかまだかと待ち構える。ちょっと空模様が怪しくなってきた。

広々とした尾根の向こうに近づいてきたピーク。あとわずかだ。

雪庇のできた痩せ尾根を越えれば冠平。待ってろ、冠山、今行くぞ!

冠平からの壁の急登で後ろからきた単独者に先頭を譲ったものの登頂は我々に譲ってもらえた。曇り空だが文句のない眺めが広がっていた。ラッセル続きに登頂できないかも、と心配していた廣瀬さんは登頂できたことに感激していた。風が吹き抜け寒いので休憩は風の少ない稜線でとることにしてすぐに下山を開始。

慎重に急斜面を下ったあとはのんびりとトレースを辿った。途中、数人の登山者とすれ違った。我々のラッセルが役立ったようだ。

登りで踏んだすぐ脇にクラックが入っていた。危ない、あぶない。

下山途中で知り合いに再び会った。残念ながら若丸山には登頂できなかったようだ。

コメント