大垣山岳協会

日本コバ 2024.12.14

日本コバ

月報「わっぱ」 2025年1月(No.518)

【 一般山行 】 日本コバ( 934.2m Ⅲ△ ) TK

  • 日程:2024年11月14日(土)(曇り)
  • 参加者:L.TS、OS、GY、TK、NY、NT、FI、MY、MK、MT、YM、体験参加1名
  • 行程:中之江駐車場6:00=(石榑トンネル)=永源寺道の駅7:45-如来堂登山口8:00-桂の大木8:45-岩屋9:55-日本コバ11:00~11:35-藤川谷政所分岐12:55-衣掛山(870m)13:00-政所登山口14:35-駐車地15:00=中之江駐車場17:00 (解散)
  • 地理院地図 2.5万図:百済寺(名古屋110-3)[北緯35°06′、東経136°21′]

 今年は長くて暑かった夏のせいで、秋を一気に飛び越えて、冬を迎えてしまった感があります。天気予報では山間部と日本海側は雪模様との事。持ち物にもアイゼンと書いてあります。夏山から冬山への移行期は服装、装備等のチョイスが難しいです。

 予定通り6時に中之江を出発。途中上石津で2名をピックアップし登山口へ向かいます。車窓から見える鈴鹿の山々の頂は白い帽子をかぶっています。藤原岳はモルゲンロートで淡いピンク色に染まっていました。石榑トンネルを抜けると、滋賀県側の道路はうっすらと雪が積もっていました。

 日本コバは滋賀県東近江市の市政10周年記念で市内で10座選定された山の一つです。今回は如来堂登山口から藤川谷ルートで登り、政所ルートを下る時計周りの周回ルートで計画して頂きました。

出発前ミーテング

 駐車地から10分程で登山口に到着、階段を登るとそのまま樹林帯に入っていきます。古い神社の前を通り抜け、谷を左右に何度か渡渉を繰り返します。苔むした谷の中の岩の上に積雪があると渡渉は危険度が増します。リーダーが先頭でルートを確認し、ゆっくり渡る様指示して下さいますが、何人かは川の中に落ちてしまいました。

谷を登る

 日差しが出ると木々の樹氷が溶け出し、雨が降っているかの様な状態でびしょ濡れになりました。標高460m附近の桂の大木のある辺りから雪の量が少し増え出します。登山道は200mごとに18分のいくつと書かれた案内板が出ているため、現在地や後どれくらいかがわかりやすく表示されています。

 最後の渡渉を終えると、フィックスロープの張った岩場が現れます。こちらも積雪があるため、ロープを掴みながら慎重に登ります。岩場を登りきるとこのルートで唯一の平らな開けた場所に出ます。東の方向を眺めると竜ヶ岳等が確認できました。

雪の着いた岩場を慎重に登る
雪の岩場を登る

 「岩屋←」と書かれた案内板の方へ行ってみると「奇人の窟」と呼ばれている大きな洞窟がありました。皆で中に入ってみました。風はさえぎられて、その分暖かく感じられました。外は雪や雨は降っていませんが、日差しがないので気温がなかなか上がりません。赤テープと地図を何度も確認しながら、馬酔木の生い茂った登山道を進んでいきます。頂上付近の木々や馬酔木には霧氷の華が咲き誇っていました。

山頂近くの渡渉

 日本コバの頂上は今回のメンバーがちょうど車座になって座れるくらいの開けた広場になっており、冷えた体を温かい飲み物や食べ物でしばし暖を取ります。

山頂で集合写真

 今回は御嶽山の市民登山に参加されたKさんが体験で参加されており、地図読みからテルモスを用意するとよい等、その時々にアドバイスをされていました。私は一人で山に入る事もありますが、こうして会の山行に参加させて頂くと、トラバースの歩き方、手袋は地面に置かない等、「あっ、そうだった」と再認識させられる事が多いです。何年経ってもまだまだ知識不足、経験不足だなぁ、と反省しきりです。

 体は冷えきっていましたので、予定より早く頂上を後にしました。今回は登りより下りの方が距離が長いです。霧氷の華の咲き誇った登山道を地図を確認しながら進みます。

 衣掛山のピークを過ぎるといよいよ下りが始まるので、下山に自信の無い人はアイゼンの装着をするよう指示がありまました。

 政所の集落まで下りてきて、やっとほっと一息です。思わぬ雪のせいで始終緊張しっぱなしの山行でしたが、年が明けたら雪山を頑張ろうと思っていましたので、年内に一度経験が出来てよかったです。

下山アイゼンを外す

 今年も山三昧の1年でした。スマホの山アプリで確認すると今年の登頂数は56座、累計移動距離325kmだそうです。来年はこれを上回れるかなぁ。さらに高みを目指した1年にしたいです。

<ルート図>

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