大垣山岳協会

大人の遠足を楽しむ姫越山 2024.12.08

姫越山

【 個人山行 】 姫越山 ( 502m Ⅱ等三角点 点名・姫越坂 ) ST

  • 日程:2024年12月8日(日) 曇り後晴時々時雨
  • 参加者:[if-notlogihin]ST[/if-notlogin]、他3名
  • 行程:大垣4:00=桑名東IC=伊勢自動車道5:00=紀勢自動車道6:00=紀勢大内山IC出口6:18=日の出公園町駐車場6:50→北登山口7:00→展望台7:30→爺ヶ塚8:10→芦浜分岐8:15→姫塚8:25→姫越山8:30→のろし台8:50→新桑分岐9:25→芦浜海岸10:35~11:25→芦浜峠→11:50→歩道12:40→錦神社13:15→南登山口→駐車場13:30
  • 地理院地図2.5万図:錦

 随分と先になるが大垣山岳協会2025年の企画である姫越山の下見をしてきた。週末は南伊勢地方も寒冷前線の影響で寒く冷たい風が吹きそうだ。この山は周回途中に中部電力の原発建設予定だった芦浜の砂浜があり熊野灘の美しい海岸を眺める事ができる。今は一年で最も日が短いので14時迄には下山する計画をした。

錦漁港脇の堰堤脇を北登山口に向かって行く。
ジロハゲ避難所

 昭和19年に東南海地震が発生したここ錦町は6mもの津波が押し寄せ家屋倒壊や64名もの犠牲者がでた。漁港付近には至る所に高台に避難する為の階段や標高を記した看板が多くあった。

 標高211mまでは急坂が続いたがその先からは緩やかな尾根道になり錦湾が見渡せる展望台に着いた。

錦湾が一望できるが海から吹く風は冷たい。

 尾根を登ると登山道脇に爺塚石積みがあり、更に稜線を進むと姫塚の石積みがあった。「姫越山に眠る黄金千両」の伝説があり何処かに埋蔵金が眠っているらしい。尾根は広葉樹林と針葉樹林に囲まれているのだが、風の通り道らしく強く吹き付け頬は一段と冷たく感じられて防寒着を着こんだ。

爺塚と姫塚

 爺塚を過ぎた所に芦浜分岐があった、分岐のある所では地図を見て方向を確認をした。ほどなく標高503mの二等三角点のある姫越山に到着した。山頂は展望がよく熊野灘の青く輝く海が広がり眼下には芦浜海岸が見えた。中電の原発計画は撤回されて静かな海岸が残っていた。

姫越山からのみる熊野灘
姫越山は山頂は立ち休憩するだけでも寒かった。

 山頂から少し下った所にのろし台の石積みがあり、その先には東尾根分岐があった。ここからは中電の社有地という表示と注意事項の大きな看板が設置してあった。

中電の杭が多くあった。
新桑分岐付近に唐人殺し峠の標識は何か意味深。

 広葉樹林の多い尾根を快適に下ると唐人殺し峠という奇妙な看板があった。何かわからないが、色々といわくがありそうな峠であるようだ。すぐ先に新桑分岐がありそこからは急なつづら折りの道が続いた。つづら折りが終わり緩やかな登山道になるとまた分岐があった。分岐では地図を見ないといけないのに怠り東尾根道に進んでしまった。

下る方向が間違っていると気が付いた。

 地図とGPSで確認をしたらやっぱり間違っていた。眼の前に快適な登山道があるとどうも其方に進んでしまう。

 シダに覆われた登山道がわからなかったのは言い訳に過ぎない。恐竜が出てきそうなシダを払いのけて下ると広い平地にたどり着き近くに小屋と神社があった。

樹木に覆われた広い平地は芦浜池の方向を迷わせる。
中央が姫越山

 やっと芦浜海岸にたどり着いた。まるでプライベートビーチのような美しい砂浜が広がって感動した。山を登らなければこの景色を見ることはできない。

 ひと時、誰もいない砂浜で海を見て潮騒を聞きながら美味しい食事を静かに楽しんだ。

静かな砂浜は波の音だけが聞こえた。
砂浜を歩く。

 海を眺めていると心が落ち着くがいつまでも海を眺めているわけにもいかない。堰堤奥方向に進み芦浜峠を越えていくが、お腹が一杯なので急坂はきつかった。尾根の海側は絶壁なのだが道は広いので問題はない。地図の道とは少し違う所を歩いているが多分土砂崩れなどで新しい登山道ができたようだ。

 浅間神社に向かう道は二カ所ぐらい登山道が崩れていたが危険個所は立派な橋が掛けられていた。錦中学校に下る長い階段もあり、常に地震による津波を警戒しての防災設備がしてある。

 北登山口から南登山口に周回した姫越山を眺めて、夏だったら芦浜海岸で海水浴も楽しめる山だと思ったがよく見ると深そうだった。中部電力の社有地なので通らしてもらっただけでも感謝。低山だが標高差は883m、距離は10.8キロの姫越山でした。

<ルート図>

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