【 個人山行 】 奥美濃・村平から鴨 ( 点名・村平 881.3m Ⅲ△、点名・鴨 1212.41m Ⅲ△ ) HT
- 日程:2024年11月23日(土) 晴れ
- 参加者:HT(単独)
- 行程:郷社白山神社址駐車場6:25-点名・村平7:30-標高点1037m9:30-点名・鴨10:45-標高960m南の平12:05~35-村平13:45-駐車場14:40
- 地理院地図2.5万図:美濃徳山
奥美濃の遠い三角点、鴨に行ってきた。冬型の寒い中ではあったが素晴らしい紅葉とブナ林を満喫できた。しかし鴨への到達は厳しかった。
冬型で寒波が入るのが気になったがとにかく現地に向かった。暗いうちに白山神社址の駐車場に到着。明るくなるのを待って出発した。取り付きは神社址横にかかっているアルミ梯子から。669mにある無線中継アンテナの管理用らしい。
取り付きの尾根はかなりの急斜面。下りが心配になるが50mほどのフィックスロープが施されており下山時はこれを使わせてもらった。
少し登って斜度が緩くなると素晴らしい紅葉に目を奪われる。先週の鈴鹿・烏帽子岳、三国岳も素晴らしかったがその上をいく。
じっくりと秋の彩りを楽しみたいところだが先が長い。それに吹き付ける寒風がきつく雨具を着ていてもじっとしていると寒い。
何だか寂しげなアンテナ塔に到達。現役で使われているのだろうか。ここまでの道ははっきりしていなかった。
アンテナ塔以降、一部倒木があるものの比較的歩きやすい。樹林越しに徳山ダム湖が見えてちょっと観光地気分。
やや急登だがプロムナード気分。行く手には村平なのだろうか、綺麗なピークが見える。
村平手前にわっと広がるブナ林。ここまで標高をあげるとすでにほぼ冬枯れしている。
三角点、村平に到着。名前に相応しい平が広がっていた。最終目的地まではここからが遠い。
村平からはしばらく痩せ尾根の下りとなる。途中、木の根を掴みながらの急下降がありヒヤヒヤした。N理事長は積雪期にテン泊荷物を背負ってワカンで降りたというから驚きだ。痩せ尾根を過ぎるとブナ林が尾根を覆うようになる。
更に標高を下げると再び素敵な彩りに包まれた。
様々な色に染まった木々の重なりに心ゆくまで錦秋を味わった。
やや標高が上がると冬枯れのブナ林が嫌というほど続く。これでもう少し温かければ言うことないのだが。意外と真っ直ぐ伸びているのは積雪が少ないからだろうか。
標高が上がると下部の曲がったブナが目立つようになる。この辺りは積雪が多いのだろう。
所々に芝のような草むらが出来ているのが面白い。彩りがあって何だかホッとする。
標高960m付近は広々とした平が続く。歩いていて気持ちいい。ここは風もあまり当たらなかった。
ふと左手を見れば鴨の更に先のジャンクションピークが薄っすらと白くなっていた。寒いはずだ。
標高1037m手前でちょっとした難場を切り抜ける。
相変わらず続くブナ林を歩いて標高1037mに到着。ここまではヤブ無しでこれたがここから先はどうか。
取り付いた急斜面は意外と笹が薄い。鹿が食べてくれたのだろうか。この分なら楽に鴨に着ける。
しかし、上部に至ると笹が全面を覆い出した。それでも細い笹が多いので激藪とまではいかない。ただ笹に雪が載りそれが冷たくて敵わない。いい加減なニット手袋はベタベタに濡れ体温を奪う。中途半端な装備を悔やんだ。
右手に見えるのは能郷白山の前山か。山肌を白くしていた。
密生している笹のなるべく薄いところを選んで進むこと1時間弱、念願の「鴨」に到着した。「やったー」の叫びが自ずと湧き上がる。ほとんど訪れる人もないのだろうか、標柱は苔むしていた。かく言う僕も苔はそのままで下山してしまった。
わずかな時間で「鴨」を後にして冷えた体を少しでも温めようと標高を下げた。時折差す日差しの温もりがありがたかった。
大休止をとるか迷ったが空腹感が強かったので風のこない標高960m付近の広い平で休憩。ストーブで湯を沸かすとともにかじかんだ手を温めた。食事を終える頃、天候が悪くなってきた。慌てて荷物をまとめ歩き出した。
天候はすぐに回復し日差しも出てきた。しかし、吹き付ける北風は緩まない。朝とは違った輝きを見せる紅葉もじっくり楽しむ余裕がなかった。
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