【 個人山行 】 銚子ヶ口 ( 1076.8m Ⅲ等△ ) 滋賀県東近江市杠葉尾町 NT
1週間前の11月14日に銚子ヶ口を訪れたが東峰から瀬戸峠へ向かう尾根の下山路を見つけられず止む無く別ルートを下った。今回はどうして見つけられなかったのか、下山口の瀬戸峠から答えを捜し求めて登った報告である。
- 日程:2024年11月20日(水) 天候 曇り
- 参加者:SE、HT、NT、MT
- 行程:神崎川林道ゲート7:22-瀬戸峠口8:15-瀬戸峠8:44-風越山9:33-東峰10:55-銚子ヶ口11:00-風越・北尾根分岐11:05~54-モノレール道起点12:24-瀬戸峠口12:46-神崎川林道ゲート13:30
- 地理院地図2.5万図:御在所山、竜ヶ岳
神崎川のゲートは施錠されており舗装された道路を約50分歩いて瀬戸峠口へ着いた。峠への斜面の階段は高く急で花崗岩の足場は浮石も多く注意が必要だった。
古い峠のようなので「お地蔵様」でも安置されているかと期待していたが峠の案内板さへも設置されておらず落ち葉に埋もれていた。これから向かう尾根の立ち木にテープが幾つか捲かれておりこの先も目印は多いと思われた。
尾根は下草やヤブもなく歩きやすく踏み跡も明瞭とは言い難いが獣道程度で導いた。先週東峰であれほど苦戦したのが信じられないほどで、白テープの目印も多い。
花崗岩の大岩と天然ヒノキの出現に大喜びで写真に収めた。やはり一般登山道を外れるとこういった自然の造形に会えるチャンスが増える。
標高871mの独立標高点の高みへ向かって傾斜が増すとシャクナゲが出て来た。木の根や花崗岩の石も多くなって足の置き場に気を使った。
横倒しになった天然杉の付け根部が洞穴状になっており中を覗いた。緊急時のビバーグも出来そうで動物の巣穴にもなりそうな広さである。
独立標高点871mの高みには「風越山」の山名が括られていた。右斜面下は風越谷なので異論などないが杠葉尾町の地元でそう呼ばれているのだろうか。
風越山から南に60m下った鞍部に「シダ原峠」の案内板が有った。山仕事で使用された峠であろうか、そこから徐々に傾斜が増してきて周りにシャクナゲが多くなって来た。
大きな立ち枯れ木に寄生して育ったシャクナゲ、傾斜がドンドン増して来るほどにシャクナゲはジャングルの様相となって立ちはだかった。
急傾斜地で通せん坊をする天然杉、シャクナゲと岩場に遮られ各々勝手に上を目指した。目印も一定せずバラバラ、シャクナゲの質が悪くザックを担いだままでは越えられず一旦空身になってザックを潜らせて越える所も出て来た。登るのに懸命で撮影がお留守になった。それぞれが自己のルートを捜し登るのに懸命で撮影チャンスを逃がした。
シャクナゲのジャングルを抜けると斜面から尾根となりヤブから解放され4人が揃った。途端に歩きやすくなって1020mの頭で「きつかったなー、ヤレヤレ」と言って休憩した。
1020mの頭から先は踏み跡も明瞭になり足元のヤブも低くなって右に崩壊地を見て高度を上げた。目印も連続しており先日東峰であれほど捜して見つけられなかったのが不思議でならない。左手上に谷を挟み先日誤進入したと思われる尾根らしい林が見えていた。
やがて白い目印は直上からカーブを描くように崩壊地の上を右へトラバースを始めた。そして杠葉尾から登って来る尾根を目指し標高1050mで登山道へ出た。東峰の20mほど下である。先日の我々は東峰山頂で直接北面へ下りる踏み跡や目印を捜したので発見出来なかったのだ。これで原因がはっきり解決しモヤモヤは晴れた。
つい先日立ったばかりの銚子ヶ口山頂であるがM君は初めてなのでお付き合い。そして杠葉尾道と風越谷道との分岐へ下りて昼食休憩をとった。
下山は先日と同じモノレール道から風越谷へ下るルートにした。慣れると早いもの約30分で風越谷林道へ下りた。モノレールの起点でザックを投げ出し休憩をした。
風越林道は崩落や谷の押し出し、路肩がえぐられ舗装が浮いたところなど有り瀬戸峠口より上部は荒れていた。話に夢中だと危ない!「それ以上寄ったらアカン」注意の声を送る。
谷にはハッとするほど鮮やかなモミジが、1週間で谷は随分紅葉が進んでいた。今日の成果に足取り軽く駐車地が先週よりも随分近く感じた。
リベンジ山行は終えたが秋の魅力的な山登りはこれからが本番である。いよいよキノコシーズン、今年はナメコにまだ出会っていない。次はナメコの報告が出来ればと念じている。完
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