大垣山岳協会

クラウンロードを越えて・冠山 2024.11.13

冠山

【 週日山行 】 冠山 ( 1256,6m Ⅲ等△ ) 揖斐川町塚奥山 NT

 塚林道が崩壊して1年以上経過しているが通行止めが続いている現在冠山へ至るには塚から延々徒歩によるか冠山トンネルを抜けて福井県田代側足羽川沿いの林道を遡るかに限られる。今回は福井側から車で冠山峠に至り登頂した報告である。

<ルート図>
  • 日程:2024年11月13日(水) 天候 霧のち晴れ
  • 参加者:L.AM、IY、OS、KT、ST、TS、NT、MK、MT
  • 行程:冠山峠9:11-冠山山頂11:19-冠平11:44~12:31-冠山峠14:23
  • 地理院地図2.5万図:冠山

 本日は当会11月の週日山行である。大垣では素晴らしい快晴の朝であったが徳山ダムに差し掛かると上空に雲が湧いていた。冠山トンネルを越え足羽川沿いの林道を登り出すと雲の中に入った。それでも峠の駐車地は満車状態で人気の山であることを実感した。

 歩きだして早々にイワウチワの花を見つけた、長い残暑で春と勘違いして出て来たのかな、

 大半が落葉しており残り少なくなった紅葉、せめて陽射しが有れば多少は映えるのだが「朝霧は晴れる」と言っても無風であり期待できない雰囲気であった。

 途中で何ヶ所か有るジュクジュク地帯、枯れ木や樹脂製の擬木丸太を踏んで渡るのだがバランスを崩すとグチャ・・・靴やスパッツの汚れを見るとその人のバランスが・・・

 ブナの枯れ木に大きなキノコ、笹薮の中でしかも高い位置に有ったのでキノコ名は解らないがツキヨダケだろうか。

 今日の週日山行参加者の平均年齢は78才、足腰の切れに少し難が出て来たが気力と滑舌はマダマダ青年のごとく意気軒高である。

 先頭を行くリーダー、今日のアンチャンは気力充実黙々と進む、やはりトップを歩くと英気がみなぎってくるのか。健康の秘訣がリーダーを務めることのようだ。

 風に耐え、重い雪に耐えて枝を伸ばす、老木ブナの枝のくねりに人生を重ね合わせる今日の参加者たち。それぞれ思いに浸るように見上げていた。

 冠平の分岐を過ぎると2段の岩壁となる。古いトラロープが固定されているが劣化や傷が確認出来ない中で100%信用してはならない。階段状でホールドやスタンスは豊富だ、両手で掴みロープに全体重を預けるようなことは絶対にやめる。また、ザックは滑落した場合に背中の防御の役目を果たすので辛いだろうが背負って行く。

 山頂に着く頃には風が出てガスが切れだした。徳山ダム湖が眼下に見えて金草岳や能郷白山、若丸山、馴染みの旧徳山村の山々が眺められた。

 狭い山頂に大勢いたら他の登山者の迷惑となる。昼食は冠平と決めていたので早々に下山にかかった。事故のほとんどは下りに発生している。重心を低くするのは良いが岩に身体をくっつけすぎると足場や周りが見えなくなる。怖がらずに冷静に行動する。

 緊張の岩場を無事に下りて冠平で昼食大休憩、Aさん500ml缶の泡を美味しそうに・・・

 冠平を後にすると下るほどに青空が広がり冠が徐々に姿を現した。

 天気の回復は早く冠山の向こうに高屋山と大白木山まで見えだした。

 無事に峠に下りて来た。峠にはダムの出現で徳山村から藤橋村、揖斐川町への地区変遷の歴史記念碑がある。その前で集合写真を撮った。

 大垣山岳協会は「ハイキングからヒマラヤまで!」をモットーに25歳から89歳までの会員が年令と体力、技術に応じた山登りを行っている山岳会である。毎月毎週末、荒天でない限りは必ず誰かが何処かで山行している。貴方も当会の新しい仲間と一緒に山登りしませんか。完

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