月報「わっぱ」 2025年1月(No.518)
【 週日山行(11月度) 】 冠山( 1256.6m Ⅲ△ ) AM
- 日程:2024年11月13日(水)(曇り)
- 参加者:L.AM、IY、OS、KT、ST、YS、NT、MK、MT
- 行程:中之江駐車場7:00=藤橋道の駅8:00=冠山トンネル8:40=冠山峠駐車場9:00~9:10-冠平11:00-冠山11:15~11:25-冠平11:50~12:30-冠山峠駐車場13:50~14:00=中之江駐車場16:00(解散)
- 地理院地図 2.5万図:冠山(岐阜10-1)[北緯35°47′、東経136°25′]
例年ならばこの時期R417号は冬季閉鎖になっていて冠山には登れないが、冠山トンネルが一昨年11月19日に開通したお陰で登れるようになった。曲がりくねった危険な山道は 4.8Kmのトンネルで一気に福井県に達することが出来るようになった。
トンネルを抜けると直ぐ右にR417号の旧道が接続されている。うっかりすると通り過ぎてしまうので要注意だ。旧道へ右折し、狭い曲がりくねった道を蛇行を繰り返しながら高度を上げていく。道路脇には「10」~「1」の標識がある。登るに連れて数字が小さくなるので駐車場までの距離が推定できる。やっと「1」に達した。
峠の県境には以前のままのバリケードが設置されていて通過不能になっている。駐車場は福井県側にあり、平日なのに既に11台の車が駐車しており冠山の人気のほどがうかがえる。天候が良ければ峠から特徴のある烏帽子姿の山頂が望めるのだが、今日は深い霧に閉ざされて見ることが出来ない。大きな石碑の前には両県の自治体の碑が以前のままの姿で迎えてくれた。

碑の前で集合写真を撮り、いざ出発! 依然として濃霧は晴れないが、いずれ晴れることを期待してゆっくり登り始める。
両サイドの雑木林はすっかり葉を落とし見通しが良い。ゆるやかな登り下りを繰り返しながら高度を上げていく。登山道は所々にぬかるみがあるので油断出来ない。
登山道を3分の1位歩いた辺りから霧が晴れてきた。前方に奥美濃のマッターホルンと呼ばれる端正な烏帽子姿の山頂が現れヤレヤレ。小刻みに休憩をとり蛇行とアップダウンを繰り返しながら高度を上げていく。このあたり植生も変わってきた。所々に鮮やかな紅葉が現れ、晩秋の装いである。今年は猛暑が長く続いたせいで紅葉は遅れ、色づき始めたばかりである。
もうすぐ冠平かなと何度も思いながら進んでいくとやっと冠平の分岐に到着。出発して2時間、ガイドブックのコースタイムより1時間オ-バ-である。高齢者集団だもん、と言い聞かせる。
ここからは急な岩場になる。分岐にザックを下す者、ストックを置いていく者、今までのまま登る者、各人に任せて狭いガレた岩交じりの急斜面を登っていくと岩の壁に突き当たる。ロープや鎖がある。三点確保の厳守、慎重に、慌てるなの声が飛ぶ。険しい岩場を登ると草付きの道に出る。これを左に折れると直ぐに山頂だ。分岐から15分で登り切ることが出来た。

山頂は狭い。4人の先着者は昼食を摂っていたが席を譲ってくれた。写真も撮ってくれた。山頂からは360度の展望が広がる。しばし周囲の山並みを楽しみ早々に下山を開始、慎重に岩場を下りる。冠平に到着出来たのは 11時50分。ここで待望の昼食を摂る。



登頂を果たした安堵感が漂い、話が弾む。この真下を冠山トンネルが貫通していることに思いを馳せる。トンネル工事は2014年に着手。完成までに10年間を要し、総工費323億円と聞く。福井県に行くのに1時間要したのが6分で達することが出来るという。便利になったものだ。この機会に両県の交流が活発になることを願わずにいられない。


下山は往路を戻る。一本道で迷うことはない。快適に下る。駐車場に着いたのは2時前。計画では福井県側のかずら橋まで行く予定であったが、今日は「わっぱ」の発送作業があるので断念する。中之江駐車場に着いたのが丁度4時。ヤレヤレ! 晩秋の冠山に久しぶりに登り大満足。皆さんお疲れ様でした。



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