大垣山岳協会

簗谷山 2024.11.10

簗谷山

月報「わっぱ」 2024年12月(No.517)

【 月例山行 】 簗谷山 ( 1213.6m Ⅱ△ ) YC

  • 日程:2024年11月10日(日)(曇り時々晴れ)
  • 参加者:L.TS、AM、IK、GY、TK、FT、FM、HN、MY、MK、MH、YC
  • 行程:三城交番西駐車場5:50=岐阜各務原IC=郡上八幡6:50=明宝道の駅=県道86号線=駐車場7:40~8:00-小鹿の涙9:10-南尾根展望台9:45-簗谷山10:25~11:20-岳見岩11:30-分岐11:45-駐車場13:30=岩屋岩陰遺跡14:30~14:50=美並IC=大垣17:00(解散)
  • 地理院地図2.5万図:下呂(飯田14-1)、萩原(同13-2)[北緯35°50′、東経137°07′]

 おおらかな自然に抱かれて、さあ元気に歩こう! がテーマの南飛騨森林浴回廊の一つ梁谷山(やなだにやま)。ブナ原生林、赤白ヤシオ群生地、白い山シャク、なにより希少種クマガイソウで有名な人気の山です。

 登山口駐車場に着くと予想外に先行車は無いです。熊に注意の看板横の石段を登り、分岐を左に南尾根ルートに進みます。

 この時期、山ヒルの心配も無いので、思いっきり紅葉を楽しめます。ハウチワカエデの赤と、カツラ・シロモジの黄色の美しさに会話も弾み、下を見ると足元にどんぐりや山栗があり自然豊かな山。

 「これがクマガイソウだよ」の声で山斜面を見ると、保護ロープの中に少し茶色になったクマガイソウの葉が残っています。名前の由来が「袋状の唇弁を源平時代の武将・熊谷直実(なおざね)の背負った母衣に見立てた」とされているのでカッコイイ! 会の人が、とある山で偶然クマガイソウを発見し秘密の花園としています、とのこと。そうしないと人が入り絶滅してしまうと思うとなんだか淋しい。

 いったん少し下ると「小鹿の涙」の小滝。むかし日本鹿が多く住んでいて、冬になると猟師が犬を連れて鹿を追い、この滝壺に追い詰め止めを刺した所。猟期が終ると子鹿が親を偲んで涙を流したとか。本当に涙程の水量です。ここで一本。リンゴをいただき美味しい水分補給。

尾根に上がる手前付近

 今日の天気予報は曇りでしたが太陽が顔を出し、木々の葉も輝き嬉しそう。くねくねと体をひねりながらも空に向かって伸びる巨木のシロヤシロもバンザイをしている様です。尾根道では笹の向こうに小秀山や10月に市民登山で登った御嶽山が見えます。南尾根展望台を過ぎると山頂まで300mと案内板。ゆっくり歩いて山頂に到着。点名「弓掛」のⅡ等三角点の頭を撫でます。

 山頂からは御嶽山、乗鞍岳、槍に穂高の吊り尾根、黒部五郎岳と薬師岳まで見えます。

 休憩を1時間取りみんなでワイワイ。TS竹森さん手作りのういろうで盛り上がり、AMさんがいつも山頂でイワシを焼いてくださったこと等、話は尽きません。最後に全員で写真を撮ると、男性6人組が登ってきました。一宮から来たそうで私達と交代します。

 帰りに岳見岩により、赤、黄色、緑と美しい山の紅葉を写真に納めます。メンバーの中には腹ばいになり断崖絶壁から身を乗り出して写真を撮っている人もいます。

 下山はブナの木ルートの周回。ブナ林の倒木を越え、木漏れ日の中を進みます。表皮のみで中身が無いミズナラが現れ、逞しく生きている姿に勇気とエネルギーをもらいます。谷沿いを歩き、苔の岩の渡渉と変化に富んだ登山道も面白い。

黄葉のブナの木ルートを下る

 帰りは岩屋ダム展望台と、ダム湖下の岩屋岩蔭遺跡に寄り、予定の時間に大垣に着きました。盛り沢山の楽しい山行、ありがとうございました。

<ルート図>

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