【 個人山行 】 一切経山( 1949.10m Ⅰ△ )、東吾妻山( 1975.05m Ⅲ△ ) NT
- 日程:2024年11月2日(土)~5日(火)
- 参加者:GM、TS、MT、YC
11月4日(月・振休)(快晴)
- 行程:泊地6:30=磐梯吾妻スカイライン(高湯ゲート7:00~7:20開通待ち)=浄土平ビジターセンター(駐車場)7:50~8:00-酸ヶ平分岐8:48-一山経山9:25~9:33-酸ヶ平分岐10:15-姥ヶ原10:40-東吾妻山11:18~11:25-展望台附近(昼食)11:35~11:57-景場平12:49-鳥子平(スカイライン横断)13:16-吾妻小舎13:58ー駐車場14:11-吾妻小富士14:20-駐車場14:29~14:50=磐梯吾妻スカイライン=猪苗代磐梯高原IC=常磐道=新津IC=新潟県田上 泊地17:30(泊)
- 地理院地図2.5万図:吾妻山
6時にはホテルを出ようとまだ薄暗い時間から1Fフロントに降りてきた。テルモスのお湯はセルフサービスということだが、IHコンロ出力が弱いのかなかなか沸騰しない。もたもたしていると周囲はすっかり明るくなっていた。外に出ると今日も雲一つない快晴である。
途中コンビニへ立ち寄り朝食・昼食を調達し、福島市側の高湯から磐梯吾妻スカイラインに入る。山の紅葉は終わっていても、山麓はちょうど見頃ではないかと思い、スカイライン横断を計画した。
狙いは的中で、車窓からは色づいた木々が目を楽しませてくれる。徐々に高度を上げていくと、Tさんから、スカイライン夜間通行止め(17:00~翌8:00)の看板があったとのこと。そんなはずではと思いながら車を進めると高湯温泉街を過ぎたあたりでゲート閉じており数台の車が停車していた。ゲートが開かないことには仕方がない、8時までの約1時間、車内で仮眠をとることにした。
しばらくするとゲートの向こう側から1台の道路管理車両がやってきたがそのままUターン、残念。だが、まもなく警備会社の車両が我々開通待ち車両を追い越していきゲートを開放してくれた。連休でもあり時間を早めて開けてくれたのであろうか。
標高1500m附近までくると、火山ガスの影響か木々がほとんどなくなり、荒野の中を突き進んでいくような寒々しい景色をみせた。車中ではどよめきのような歓声に包まれていた。
標高1600m浄土平ビジターセンターに到着。広い駐車場であるが次々に車がやってくる。この時間帯に来るのはほとんどが登山者であろう。もうすでに登り始めている人影も大勢見かけた。今日も風はかなり厳しい。防風防寒対策をばっちりと準備をした。

ビジターセンター脇の登山口から浄土平湿原にはいる。正面に東吾妻山が見える。

木道散策。湿地ではもう氷が張っており、初冬の湿原はと寂寥感が漂う。高山植物が咲き乱れる頃に再訪したい。

湿原を離れるとようやく上り坂。一切経山の中腹火口からは噴煙が白く吹き上がっている。

酸ヶ平の分岐に到着。ベンチもあり、多くの登山者が休憩中。まずは一切経山へ向かう。

酸ヶ平避難小屋からちょっと登って振り返ると雲一つない青空の下雄大な景色が広がる。酸ヶ平の奥には鎌沼が見える。

山頂に近づくにつれ、向い風がどんどん強くなってくる。

ようやく山頂に到着し記念撮影。平坦で広々とした荒地。

一等三角点 点名・吾妻山。保護石の配置がちょっと珍しい。

山頂北側から見下ろすと五色沼。別名「魔女の瞳」と呼ばれている火口湖。太陽の光の具合で刻々とその色が変わるといわれている。青空を映してコバルトブルーの湖面がとても綺麗だ。

吸い込まれそうなきれいな瞳を背景にパチリ!

風に押されて下山開始。手前はこれから登る東吾妻山、右奥には磐梯山。昨日は山頂が雲で隠れていたが、今日ははっきりと見える。

吾妻小富士の大きな火口が口をあけている。最後にお鉢巡りの予定。

酸ヶ平まで戻り姥ヶ原・東吾妻山へむかう。湿原の向こうには一切経山、麓に避難小屋。

鎌沼の水面が美しい。

姥ヶ原の分岐をこえ、なだらかな山稜の東吾妻山に向かう。

オオシラビソの森を登る。登山道は水が流れもうびちゃびちゃ。勘弁してほしい。

東吾妻山山頂にて。こちらも頂上も木々はなく360°の展望。右は中吾妻山、左奥には磐梯山。

三等三角点 点名・東吾妻。柱石がかなり露出している。

南西方面。磐梯山、秋元湖などが見える。左端は猪苗代湖.

山頂は風がきついので少し降りた展望台付近で昼食。山頂は登山者が5,6人ほどいたのだが周回コースは休憩中に1組だけしか会わず。
磐梯山ともお別れして樹林帯を下山していく。

湿原と池塘が広がる景場平に到着。花がないとやっぱり寂しい。

景場平から磐梯吾妻スカイラインの鳥子平口まで再び泥んこ道。

鳥子平口までたどり着き、磐梯吾妻スカイラインを渡る。正面に吾妻小富士が見えてきた。浄土平まではもう少し。

兎平キャンプ場、吾妻小舎をすぎると浄土平。一切経山がお出迎え。

駐車場に戻り空身で吾妻小富士のお鉢巡りに向かう。
誰もいなかった登山道とはうってかわり、小さなお子さんから年配の方まで人、人、人だ。駐車場から火口周辺部までは10分ほどで登る事ができる。

大勢の観光客が剣ヶ峰までまで登っているのが見える。剣ヶ峰まで25分、周回で戻ってくるまで計45分ほど。

計画では周回予定であったが、次の泊地までの移動時間も考慮して引き返す。一切経山の全容を眺めながら下っていった。

浄土平に別れを告げてスカイラインを猪苗代方面へ進む。標高を下げるにつれて紅葉を楽しませてくれた。
道の駅猪苗代に寄るも駐車待ちに耐え切れず、さっさと高速に乗りこむ。磐梯山を横目に新潟方面へ向かう。高速を降りてから、真っ暗な山道を走っているときは本当に大丈夫かと不安になりながらも湯田上温泉の旅館に到着。疲れた体を温泉が癒してくれた。

地理院地図
11月5日(火)(雨のち曇り) 弥彦神社、弥彦山( 634m △なし )
- 行程:泊地8:30=弥彦神社9:30~9:47-ロープウェイ山麓駅9:53~10:00-山頂駅10:05-弥彦山山頂(634m)10:20-点名・伊夜彦(585.5m)10:37-山頂駅11:10~11:15-山麓駅11:20-駐車場11:28=道の駅国上(昼食)=西山IC=北陸道・東海北陸道=岐阜各務原IC=大垣19:00
日本海側は天気が崩れるとの予報どおり、雨雲が低く垂れこめていた。今日は弥彦神社に参詣後、弥彦山にも登る計画であったが、移動途中に雨が降り始めたこともあり、弥彦山登山はいったん中止に。とりあえず参拝だけはということで弥彦神社に向かう。
境内には菊まつりが開催されていて、大菊・中菊などに目を惹きつけられた。

そのまま帰るのもなんだしということで、ロープウェイで山頂へ。

弥彦山の山頂は、放送局の送信設備が立ち並ぶ。

山頂から新潟方面を望む。北側に双耳峰の多宝山(634m)。

弥彦山には一等三角点があるはずと行ったり来たり。ようやく見つけたのは三等三角点 点名・伊夜彦。

大きさも違うしこれではないはずと思いながらトボトボと引き返す。後からガイドブックを読み返すと、一等三角点 点名・弥彦山 は多宝山にあるとのこと。下調べを十分にしておけばよかった。

帰りもロープウェイ。紅葉の弥彦山、越後平野を眺めながら下りていく。

下山後、良寛さんゆかりの五合庵がある国上の道の駅で昼食をとり帰路についた。
最終日は、天候の影響もありロープウェイでの観光登山となったが、4日間を通じてほぼ計画通りの東北山行ツアーとなった。
次回は、高山の花々を求めて新緑の時期にまた訪れたい。

地理院地図

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