大垣山岳協会

恵那山 2024.11.03

恵那山

月報「わっぱ」 2024年12月(No.517)

【 一般山行 】 恵那山 ( 2090.3m Ⅰ△ ) IK

  • 日程:2024年11月3日(日) (晴れ)
  • 参加者:L.NT、IK、KM、KT、GY、TM、MY、MM
  • 行程:中之江駐車場5:00=恵那峡SA6:05=園原IC6:20=広河原登山者用駐車場6:55~7:05-広河原登山口7:35-1990m展望地10:05-恵那山(三角点)10:50-恵那山山頂避難小屋前広場11:05~12:00-4合目13:45-登山口15:10-駐車地15:40~15:55=屏風山PA16:40=中之江駐車場18:00(解散)
  • 地理院地図2.5万図:伊奈駒場(飯田8-1)、中津川(同8-3)[北緯35°44′、東経136°48′]

 恵那山は岐阜と長野の県境で中央アルプスの最南端に位置し、古くは神話由来で胞衣山(えなさん)といわれた。低気圧による大雨が当日は止み、良い山行日和となった。

 駐車地は既に満車近し。登山口まで2kmの林道歩きの後、狭い渡り板で本谷川を渡る。昨日の雨で激流だが何とかクリアー。序盤は勾配が強く、針葉樹林の木の根っこ階段だ。濃い朝霧で好天を予感。立ち休憩時に丹生理事長よりヒノキとネズコの葉での見分け方を教わった。

 つづら折れ急勾配のトラバース道が続き、標高1500m辺りから色づいた楓がみられたが、紅葉の感慨は今一つ。大小の琥珀、紅色のもみじ葉で地面は覆われていた。

 1640m地点で休憩。以後1770m地点までは深い熊笹とカラマツ林で、奥美濃とは趣を異にする登山道が続く。徐々に木々の間から青空が見えてきたのが喜ばしかった。

 標高1800mを超すと北東の雲海上に左八ヶ岳から右に南アルプスの稜線が鮮明に眺められた。北から甲斐駒、仙丈、北岳、塩見岳等が連なる。眺望良く気持ちよい尾根歩きの後1950m地点で休憩。各々「あの山は何山?」と声が飛び交っていた。

熊笹の中の気持ちのいい稜線を登る

 ゴツゴツした岩の急勾配を登り2191mの山名板が立つ山頂に到着、紺碧の空が眩しい! 知らぬ間に結構汗をかいていた。皆で展望櫓にのぼり記念撮影。その後頂上避難小屋へ日本庭園さながらの平坦な道を進む。

 小屋前の広場は大勢の登山者が休憩中。昼食タイムだがここは全く展望がなく、唯一避難小屋の裏の大岩の上で眺望を得られた。周辺には小さな神社があり恵那神社の奥宮だと思われ、一帯は今風で言うパワースポットだ。

 正午に下山開始。下り始めるが長袖では正直暑い、11月の2000m級の山で暑いのには驚きだ。眺望は雲が消え、飯田盆地とその直上に双耳峰の塩見岳が確認できた。

 途中で一人が膝の悪化あり、膝を労りつつの下山となる。後ろからの下山者を見送ること多く、大事にならぬよう祈った、木の根っこが滑りやすく注意を要した。途中クロモジという低木の自生をN理事長が発見、束の間の植物講義である。芳香があり爪楊枝に利用されるとのことで、後で調べると生薬成分も含むようだ。

 大分下り沢音が大きくなる。沢の水量が朝より減っていて難なく渡り登山口に到着。後は林道歩き。晴れてよかったとの声が多く聞かれた。

 帰りは屏風山PAで休憩。コロッケや五平餅に舌鼓をうち、18時に無事中之江駐車場に帰着した。

<ルート図>

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